望海風斗が鮮やかに歌い、踊る! 『Look at Me』東京公演開幕 初日前取材会&ゲネプロレポート

望海風斗

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2022年10月20日(木)東京国際フォーラム ホールCにて、望海風斗20thコンサート『Look at Me』が開幕した。

本コンサートは元宝塚歌劇団雪組トップスター・望海風斗の初舞台から20周年を記念したコンサート。東京公演を皮切りに、11月にかけて愛知、大阪、福岡の4都市で開催される。宝塚歌劇団を退団してから1年、望海がどんな姿を見せてくれるのか注目が集まっている。

「エンタミーゴ!」では、初日を前に開催された取材会と公開ゲネプロを取材。その模様をレポートする。

取材会には、望海がラフないでたちで登場。一問一答の内容は以下のとおり。

――いよいよ20周年のコンサートが本番を迎えます。今のお気持ちはいかがでしょうか。

望海:初舞台から今年は20年目の年なんですけど、宝塚を退団してから2年目という気持ちのほうが強いので、20周年という言葉がしっくりこない感じはします。でもコンサートを開催することでお客様と一緒に「ああ、もう20年経つんだな」ということを噛みしめられたらいいなと思います。コンサートの内容としては、20周年をかみしめる間もないほど、始まったらノンストップの内容となっています。無事に幕が開いて、そして降りることを祈ってます。

――昨年のコンサートと比べて、どのような進化を今回は見せられると思いますか?

望海:昨年のコンサートは「これから自分がどうなっていくんだろう」という、1歩踏み出す瞬間を皆様と一緒に経験していきたいというコンサートでした。この1年でいろいろな経験をさせていただき、そうした中、宝塚の時とは違うと感じつつも、やっぱり舞台に立つということ自体は何も変わらないんだと考えています。

そして宝塚時代、がむしゃらに前を向いて走ってきたことが「自分がやってきたこと」として感じられた1年でした。宝塚時代の望海風斗と退団してからの望海風斗、2つの垣根をなくして望海風斗という人間を織り交ぜていきたいということをコンセプトにしました。

望海風斗

――今回のこのセットリストを拝見しましたが、本当にさまざまなジャンルの曲を歌われます。どのようなところにこだわって選曲されましたか?

望海:ミュージカルの曲が多いのですが、皆さまに馴染みのある曲も入れたり、あとは私が歌ってみたいという曲を選びました。実はセットリストに入りきらなかった曲がいっぱいあって、その中から絞りに絞って、最後に選ばれた曲たちです。私も歌っていて詰め込みすぎたなと思うぐらい、1曲1曲がすごく大きい曲ですし、全部通してみるとびっくりするぐらい歌うなーと感じます。きっと皆さまには楽しんでもらえるんじゃないかなと思ってます。

――その中でも特にこのこだわった部分や曲はありますか?

望海:全部こだわりはあるんですけど、歌ったことのない曲に挑戦するというのはもちろんですが、これまで歌ってきた曲をコンサートで歌うとまた違った色合いになるのかなと。その作品を振り返って歌うのではなく、このコンサートの中で歌うと、どういう風になるんだろうっていうのはすごくこだわりました。

演出のウォーリー木下さんが、今回芝居仕立てにしてくださったのですが、私はひかりという女性を演じます。その中に上手く今まで歌った曲が入り込んでいます。ひかりの心情を交えたり、ときには望海さんの心情も入っていたりします。これはコンサートでしかできないだろうと思うので、そこはこだわりですね。

――今着ていらっしゃるのは、衣装なんですよね?

望海:コンサートっぽい衣装ではないな…と皆さんは思われると思いますが、これがナチュラルな姿です。でも今回は本当にいろいろな衣装を着させていただいて、七変化どころか十変化します。歌うか、着替えるか…みたいな感じです。1着1着あっという間に過ぎていってしまうと思うので、ぜひ衣装も楽しんでもらいたいですし、今まで着たことがない衣装にも挑戦しているので、着こなせるようにしたいです。

――ネックストラップにも「テレビ210」や「ディレクターひかり」と書いてあるなど、細かいところにもこだわっていますね。

望海:はい(笑)。これはグッズとしても販売しているのですが、こういう細かいところにも注目してもらえたらと思います。

――タイトル『Look at Me』にちなんで、ファンの方に気付いてほしいところは何かありますか?

望海:ファンの方はオペラグラスで観る方もいらっしゃると思いますが、今回は映像にもすごくこだわっています。映像の中でしか見られない表情もあると思うので、引きでも寄りでも見ていただきたいですね。

――最後にファンの方へメッセージをお願いいたします。

望海:応援してくださってるファンの方に、私の元気な姿、舞台を楽しんでる姿をお見せするのが、一番感謝の気持ちを表せることだと思っています。この1カ月必死になって作ってきたコンサートなので、楽しんでもらえたらいいなと思いますし、皆さんの活力になったら恩返しになるのかなと感じています。客席と舞台で距離はあるかもしれないですけれども、それでも皆さんに会えることが楽しみです。その日、その時にしか出せないものを舞台からお届けしたいと思いますので、ぜひいらしてください。

望海風斗

ここからはゲネプロの模様をお伝えしよう。(以下、ネタバレがあるので、コンサート未見の方はご注意いただきたい)

本コンサートのテーマ曲「Look at Me」が流れる中、ひかり(望海)がディレクターを務める歌番組が最終回を迎える。気合を入れて作ってきた歌番組が、半年もたたないうちに打ち切りになってしまい、落ち込むひかり。後輩ADの御子柴に愚痴を言うのだが、そんな彼女を見た御子柴は、ひかりにしかできない番組を作ってみたらどうかと提案。ここからひかりの空想の音楽番組が展開されていく。

取材会で望海が語っていたように、始まったらノンストップで駆け抜けていくコンサートだった。

宝塚時代にその類まれな歌唱力でファンをうならせていたが、「一体この人の声帯はどうなっているんだろう」と感心してしまう安定した歌唱ぶりに改めて脱帽。そして個性的な振付師たちによるダンスシーンも大きな見どころとなった。

セットリストは下記のとおり。

#オープニングは最終回
♪Look at Me (インスト)

#OPENING   振付:AOI MATSUO
♪SHOW TIME, IT‘S MY LIFE
 作詞:ウォーリー木下 作曲:和田俊輔

#BROADWAY MELODY   振付:シス×ブロ
♪Lullaby of Broadway / ミュージカル「42ndストリート」より
 作詞・作曲:Harry Warren & Al Dubin
♪Cabaret / ミュージカル「キャバレー」より
 作詞:Fred Ebb   作曲:John Kander
♪All That Jazz / ミュージカル「シカゴ」より
 作詞:Fred Ebb   作曲:John Kander
♪Maybe This Time / ミュージカル「キャバレー」より
 作詞:Fred Ebb   作曲:John Kander
♪Luck Be a Lady / ミュージカル「ガイズ&ドールズ」より
 作詞・作曲:Frank Loesser

#PLAYBACK SONGS   振付:AOI MATSUO
♪君は薔薇より美しい
 作詞:門谷憲二 作曲:ミッキー吉野 
♪ビューティフル・ネーム
 作詞:伊藤アキラ 作曲:タケカワユキヒデ 
♪秋桜
 作詞・作曲:さだまさし
♪田園
 作詞:玉置浩二、須藤 晃 作曲:玉置浩二 
♪帰ろう
 作詞・作曲:藤井 風

#LIFE  振付:KAORIalive
♪Music is My Life / 宝塚歌劇団雪組公演「Music Revolution!」より
 作詞:中村一徳 作曲:青木朝子
♪Children Will Listen / ミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」より
 作詞・作曲:Stephen Sondheim
♪I Miss the Mountains / ミュージカル「ネクスト・トゥ・ノーマル」より
 作詞:Brian Yorkey  作曲:Tom Kitt 訳詞:小林 香
♪アデレイドの嘆き/ ミュージカル「ガイズ&ドールズ」より
 作詞・作曲:Frank Loesser 訳詞:植田景子
♪A Bushel and a Peck(インスト) / ミュージカル「ガイズ&ドールズ」より
 作詞・作曲:Frank Loesser
♪最後のダンス / ミュージカル「エリザベート」より
 作詞:Michael Kunze  作曲:Silvester Levay 訳詞:小池修一郎
♪Music is My Life(リプライズ) / 宝塚歌劇団雪組公演「Music Revolution!」より

#MONOLOGUE 振付:AOI MATSUO 
♪Look at Me
 作詞:ウォーリー木下、望海風斗、花れん 作曲:武部聡志 

#GOING ON
♪L-O-V-E                               
 作詞:Milt Gabler 作曲:Bert Kaempfert 訳詞:漣 健児/振付:AOI MATSUO
♪僕こそ音楽 /ミュージカル「モーツァルト!」より           
 作詞:Michael Kunze  作曲:Silvester Levay 訳詞:小池修一郎/振付:シス×ブロ
♪Don’t Rain on My Parade / ミュージカル「ファニー・ガール」より    
 作曲:Jule Styne 作詞:Bob Merrill/振付:KAORIalive
♪SHOW TIME, IT‘S MY LIFE       
 振付:AOI MATSUO

#ENCORE 振付:KAORIalive
♪DIARY -夢の宙船- / 宝塚歌劇団雪組公演「SUPER VOYAGER!」より
 作詞:野口幸作 作曲:青木朝子
♪Look at Me(リプライズ)

望海風斗公式サイトより引用

ブロードウェイミュージカルのメドレーでは、宝塚歌劇団に在団中から定評のあった歌唱力を存分に聞かせ、中でもミュージカル『キャバレー』『シカゴ』では、ダイナミックな振り付けとともに圧倒的な声量で観客を魅せ、早くもコンサート序盤で、ミュージカル俳優・望海風斗の底力を見たような気がした。

撮影:岩田えり
撮影:岩田えり

筆者が今回のコンサートで特に印象に残ったのは「君は薔薇より美しい」だった。

撮影:岩田えり

華やかな衣装に身を包み、弾ける笑顔で昭和の名曲を歌う望海。カラオケでこの曲を一度でも歌ったことがある人は分かると思うが、意外に歌いこなすことが難しい曲なのだ。それを軽やかに歌い上げるのはさすが。

そして続いてはゴダイゴの名曲「ビューティフル・ネーム」を歌唱。歌詞が映像に映し出され、その意味を改めてかみしめて「なんていい曲なんだ…」としみじみ感じる昭和世代も多いのではないだろうか。

撮影:岩田えり

その後、山口百恵の「秋桜」をしっとりと歌い上げたと思ったら、玉置浩二のヒット曲「田園」を熱唱し、藤井風の「帰ろう」で締めた。Jポップの名曲を望海が歌うと、こんな雰囲気に仕上がるのか…とノスタルジックな想いに浸ることができた。

その後、宝塚時代の『Music Revolution!』の楽曲から始まり、ミュージカル『エリザベート』から「最後のダンス」を披露。それまで鮮やかな衣装を身にまとっていた望海が真っ黒ないでたちで登場し、妖しい雰囲気を醸し出しながら、トート閣下を熱演。

撮影:岩田えり

そして一気にコンサートはエンディングへ駆け抜ける。ミュージカル『モーツァルト!』の「僕こそ音楽」からミュージカル『ファニーガール』の「Don’t Rain on My Parade」まで、最後はミュージカルの曲でバッチリ決めるところは望海らしいスタイルなのかもしれない。

ミュージカル俳優としての魅力を堪能できたことはもちろんなのだが、ボーカリスト・望海風斗として無限の可能性を秘めていると実感したコンサートだった。ミュージカルファンのみならず、音楽を愛するすべての人を楽しませる内容だと思うので、ぜひとも会場でその熱気を感じてもらいたい。

撮影:撮影:岩田えり

取材・文・撮影(取材会のみ)咲田真菜  舞台写真:オフィシャル提供

望海風斗 20th Anniversary ドラマティックコンサート『Look at Me』

構成:竹村武司  
演出:ウォーリー木下  
音楽監督:武部聡志

【東京】2022 年10 月20 日(木)〜10月27 日(木) 東京国際フォーラムホールC
【名古屋】2022 年11 月3日(木・祝)〜11月6 日(日) ウインクあいち
【大阪】2022 年11 月10 日(木)〜11月13 日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
【福岡】2022 年11 月23 日(水・祝)〜11月24 日(木) キャナルシティ劇場

公式サイト:https://nozomi210.com/lookatme/

10月26日 ライブ配信決定!

【配信日程】
10月26日(水)18:00公演 「Look at Me」レコーディング風景の映像特典付
※配信開始時間は、開演の30分前を予定しております。
※アーカイブ配信はございませんのでご注意ください。

【チケット販売】
10月20日(木)18:00~開演30分後まで販売
【チケット料金】
視聴チケット:3,800円(税込み)
※必ず視聴の推奨環境の確認や動作確認を行ってからチケットをご購入下さい
※ご視聴の際は通信環境の整っている場所、機器でご視聴ください
※生配信の為、巻き戻し再生はできません
※出演者変更の場合でも、払い戻しは致しかねます

【チケット取り扱い】
PIA LIVE STREAM(チケットぴあ) 
https://w.pia.jp/t/nozomifuto-20thanniv/

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この記事を書いた人

国家公務員・一般企業勤務を経てフリーランスのライターになる。高校時代に観た映画『コーラスライン』に衝撃を受け、ミュージカルファンとなり、以来30年以上舞台観劇をしている。最近はストレートプレイも積極的に観劇。さらに第一次韓流ブームから、韓流ドラマを好んで視聴。最近のお気に入りはキム・ドンウク。

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