第94回アカデミー賞 映画『コーダ あいのうた』が作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞!(授賞式写真あり)

(C) 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

シアン・ヘダーが監督・脚本を手掛けた映画『コーダ あいのうた』が、第94回アカデミー賞作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞(シアン・ヘダー)を受賞した。

主人公の耳の聞こえない父親を演じ、助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーは実際に耳が不自由な俳優で、ろう者の男優が受賞するのは100 回近い歴史を誇るアカデミー賞史上でも初めてという快挙となる。

授賞式をASL(アメリカ手話)でライブ中継もしていた今年のアカデミー賞。ろう者の俳優で初めてアカデミー賞を受賞したのは、本作でトロイと夫婦役を演じているマーリー・マトリン。“妻”マーリーが『愛は静けさの中に』(86)で第59 回アカデミー賞主演女優賞を受賞してから35 年、今度は“夫”トロイがろう者俳優として史上2人目の受賞、さらにCODA をテーマにした映画『コーダ あいのうた』が脚色賞・作品賞も受賞し、アカデミー賞の歴史に名を残した。

<CODA(コーダ)>とは、Children of Deaf Adults=“耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意味も併せ持つ。

●トロイ・コッツァー【助演男優賞】受賞スピーチ

トロイ・コッツァー(C)AFP/アフロ

私が今まで、ろう者の為の舞台に立てたのは大勢の方々のおかげです。その方々にも感謝を述べたいと思います。スピルバーグ監督の本を読んだのですが、彼によると最高の監督の定義はスキルのあるコミュニケーターであるわけですが、シアン・ヘダー監督は最高にスキルの高いコミュニケーターです。それは、障がい者とそうでない人との橋渡し役を務めたからです。そしてそれはいつまでもハリウッドに残る橋ということになります。そして我々もスタッフもキャストも皆がそれを評価していました。

私の父は最高の手話のできる人でした、彼は自動車事故に巻き込まれ、麻痺が残り手話ができなくなりました。お父さんから多くの事を学びました。いつも愛しています。わたしにとって英雄です。ファンの皆様、そして妻と娘、アリゾナのふるさと、そしてチームの皆様ありがとう。これはろう者の、コーダのコミュニティ、障がい者のコミュニティに捧げます。これは私たちの瞬間です。ありがとうございます。

●シアン・ヘダー監督【脚色賞】受賞スピーチ

シアン・ヘダー監督(C)AFP/アフロ

インディペンデントフィルムとして苦労しました。プロデューサーのみなさん信じてくれてありがとう。この作り方を信じてくれてありがとう。サンダンスでこの映画が始まりました。この脚本を作ることは本当に人生が変わった経験でした。人間としてアーティストとして、コーダのコミュニティの皆さん、聴覚障害のみなさん、感謝を申し上げたいと思います。まさに映画という場で美しい言語をありがとう。クルーの皆さん本当にありがとう。キャストの皆さんありがとう。私の家族もありがとう。両親も今日来ています。皆さんが私をアーティストに育ててくれました。そして主人のデイヴィッド、あなたの支えがなかったらできなかった。監督と母親の両立は大変だったけどあなたの支えのおかげです。子供たちありがとう。愛してる。

映画『コーダ あいのうた』

監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン、トロイ・コッツァー
原題:CODA|2021 年|アメリカ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112 分|PG12
配給:ギャガ © 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
公式HP:gaga.ne.jp/coda

<STORY>
海の町で、耳の聞こえない両親と兄と暮らすルビーは、幼い頃から家族の“通訳”となり、家業の漁業を毎日欠かさず手伝っていた。高校で合唱クラブを選択したルビー。彼女の歌の才能に気づいた顧問が、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、夢よりも家族の助けを続けることを選ばざるを得ない彼女は・・・。

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