石川雷蔵インタビュー「面白い脚本だから、僕が全力でやるだけ!」ホチキスvol.48『ワイルド番地』【インタビューVol.23】

石川雷蔵

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2024年4月5日(金)~4月14日(日)池袋・あうるすぽっとにて、ホチキスvol.48『ワイルド番地』が上演される。

本作は、個人間で起こるいざこざを決闘で決着させる法律「決闘法」が制定された現代。市民がスムーズに決闘が行えるように、各市町村に決闘課が作られたという設定の中、決闘課に一人の若者が配属されたことで繰り広げられるコメディー作品となる。

脚本・演出は、劇団ホチキスを主宰する米山和仁が手掛け、主人公で決闘課に配属される若者・北原聡を石川雷蔵が演じる。

このたび稽古場で石川雷蔵さんにインタビューを敢行した。2023年11月に初出演した舞台『SHELL』からわずか5カ月で主演を演じることになった本作への意気込みについて語ってくださった。

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主演が決定し「僕で大丈夫かな?」と不安に

ーー舞台2作目にして初主演ですね! 出演が決まった時はどんな気持ちでしたか?

石川雷蔵(以下、石川):「舞台2本目で主演!?」とびっくりしました。そして資料をいただいた時からはワクワク感がありつつも「僕で大丈夫なのかな」という不安が大きくなっていきました。

ーー今作はコメディーですが、石川さんはどんな役どころですか?

石川:僕が演じる役は、真っ直ぐで熱血漢で明るい爽やかな男の子なんです。そういう子がある出来事をきっかけに決闘課に入って、すごく濃いキャラの人たちの中でもまれながら人として成長していく話です。この作品では、僕ともう一人以外は全員いろんな役を演じるのですが、タブーにも少し触れつつ、面白い作品になっています。

ーーコメディーは好きですか?

石川:好きです。お笑いも好きで、一時期NON STYLEさんにめっちゃハマっていました。面白くてスピード感がすごくて、テンポよくポンポン面白い話が飛んでくる感じが好きですね。

ーーコメディーは観ている側は楽しいですが、演じる側はとても難しいと思います。役作りについてプランはありますか?

石川:まだ本読みしかやっていない段階なんですが、台本がすごく面白いので、そのまま読んでも笑えるんです。だから僕が色をつけなくても面白いので、役としてどれだけ工夫ができるか、舞台ならではのスピード感でどれだけ間を取ったりできるか…がポイントになると思うので、立ち稽古が始まったら色々考えていこうと思っています。

ーー基本は、脚本に忠実に演じていこうということですね。

石川:そうですね。忠実に演じつつ、出演者の皆さんのキャラが濃すぎるので、置いていかれないようにしたいです。役者同士の決闘じゃないですけど、そういうのもやりつつ、お互いにいろんな引き出しを出し合っていったら面白くなると思っています。

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共演者に「任せとけ!」と言われ、心強い気持ちに

ーー演出・脚本の米山さんの印象はいかがですか?

石川:ちょくちょくちょける(ふざける)方なんですよ(笑)。でも初めましての方が多くて僕が硬くなっている中、自ら仕切って「やっていくぞ!」と言ってくださいました。すごくお話がしやすいし、接しやすい方で本当に助かっています。

ーー米山さんから、石川さんが演じる役に対して何かアドバイスはありましたか?

石川:稽古が始まる前に顔合わせがあって、お話をする機会をいただきました。その時に僕の若さ、フレッシュさ、元気な部分を台本にどんどん追加していきたいとおっしゃっていました。楽しく元気に明るくやれば、キャラが際立ってくるんではないかと。登場人物は曲者が多くて、僕が演じる役もちょっと癖があるんですが、その中で逆に目立つようにフレッシュな雰囲気を出していけば、面白い立ち位置になるんじゃないかという話をしてくださいました。

ーー言える範囲でいいのですが、石川さんが演じる人はどんな癖がある人物ですか?

石川:憎めないやつなんですけど、一緒にいたら多分疲れるんだろうな…と。普通の生活で一緒にいたら「こいつといたら、めっちゃ疲れるんだろうな、うるせーよ」みたいな(笑)。どこまでもまっすぐで裏表がないし、すごく純粋な子なんだろうなと思っています。

ーーカンパニーの雰囲気はいかがですか? 前回の『SHELL』とは雰囲気がかなり違うと思いますが…

石川:すごく和気あいあいと話しやすい環境です。いろんなことを優しく教えてくださったり、アドバイスしてくださったりします。昨日、初めて顔合わせをしたあと、みんなでご飯を食べに行ったんです。そのときに「不安でした」と言ったら、皆さんが「任せとけ!」「大丈夫大丈夫!」「好きなようにやってくれればいいから」と言ってくださいました。すごく心強い人たちだなと思いましたね。

ーー「任せとけ」って言われると本当に心強いですよね。

石川:安心して自分が試したいことや、やりたいことをやっていいんだなって思ったので、のびのびやろうかなと思っています。

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石川雷蔵が決闘したいと思った瞬間は…?

ーー決闘課ということですが、石川さんはこれまで決闘したいと思った瞬間はありますか?

石川:ありますね。僕はずっとサッカーをやっていて常に試合に出られる位置にいたんです。でもコーチや監督が変わったり世代が変わったりしたときに、いろんなことを試したいがゆえのメンバーチェンジがあって、僕と同じポジションに入った子がいました。そのときは、なんで僕の方が上手いのに、あいつが試合に出ているんだって思いました。多分そのときに「決闘したいな」と思っていたと思います(笑)。

ーー決闘というと物騒なイメージがありますが、昔の映画ではかっこいいシーンがあったりしますよね。石川さんがイメージしているシーンはありますか?

石川:やっぱり西部劇ですね。ガンマンが5歩歩いて振り向いた瞬間にバーンと打つシーンです。でもこの作品の決闘は、ちょっとベクトルが違って、傷つけ合う決闘じゃないんです。問題を解決する方法の一つとして決闘と言ってるだけで、決して重くない決闘なんです。

ーー力と力がぶつかり合う感じではないんですね。

石川:そうなんです。作品の中で、大小いろんな決闘がいっぱい出てくるので、そういうところも注目していただければと思います。

ーー今の時点でファンの方に特に見ていただきたいところは何ですか?

石川:今回は真っ直ぐ明るい元気な少年ですが、下っ端なのに成長していくにつれ、ちょっと背中を追いかけたくなる子なんです。主人公の北原聡がどんどん成長していく姿、そしてあわせて石川雷蔵が成長する姿も見てほしいです。

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前作の舞台『SHELL』で感じた舞台の面白さ

ーー今回2本目の舞台ですが、舞台は面白いですか?

石川:面白いですね。皆さんと顔を合わせながらひとつのものを作り上げていくのが楽しいです。みんなが一丸となって一つのものを作るぞ! と強く感じられる場ですから…。もともとチームスポーツをやっていたから、ちょっと懐かしい記憶が蘇りますし、すごく楽しくやらせてもらってます。

ーー前回の公演で、実際に劇場の舞台に立ってお客さんの前で演じて、どう感じましたか?

石川:死ぬんじゃないかというくらい緊張しましたね。公演の最初のほうは、お客さんの前に立っている緊張感、喋ったら全員が注目してくれる気持ち良さがありましたが、途中からお客さんが見えなくなったんです。そのときに「僕は『SHELL』の世界にいるんだ」と自覚しながら演じられていることに気付きました。それが本当に楽しかったです。

ーー私は観客として、役者さんの顔をじーっと凝視してしまうんですが、そういう客が見えないというのはそれだけ集中されていたということですね。

石川:そうですね。何回か公演を重ねた後に「あれ? 今日お客さんが見えなかったな」と気付いた瞬間があったんです。舞台の本番中に、自分の成長が分かるのが舞台の面白いところだと思っています。

ーー最後、ファンの皆さんにメッセージと意気込みをお願いします。

石川:前回の『SHELL』とはちょっと違うテイストの作品になりますし、僕自身こういう作品をやるのも初めてです。しかも初めての主演で不安な部分がありますが、共演者の皆さんが「任せろ!」と言ってくださるし、僕が全力でやればいいだけだと思っています。台本を読んだ時点で面白いと分かる作品なので、それをいかに形作っていくか、全力で臨みたいと思っています。絶対面白い舞台になると思うので、ぜひ劇場に見に来てください!

取材・撮影・文:咲田真菜

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ホチキスvol.48『ワイルド番地』

公演日程:2024年4月5日(金)~4月14日(日)
会場:あうるすぽっと
チケット:
スーパープレミアム:10,000円(税込)
一般:7,000円(税込)

脚本・演出:米山和仁
出演:石川雷蔵、山﨑雅志、松井勇歩、正木郁、小坂涼太郎、日向野祥、齋藤陽介、野口オリジナル、本西彩希帆、内村理沙、山本洋輔、我膳導、小玉久仁子

公式サイト:https://hotchkiss.jp/wild/#cast

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この記事を書いた人

国家公務員・一般企業勤務を経てフリーランスのライターになる。高校時代に観た映画『コーラスライン』に衝撃を受け、ミュージカルファンとなり、以来30年以上舞台観劇をしている。最近はストレートプレイも積極的に観劇。さらに第一次韓流ブームから、韓流ドラマを好んで視聴。最近のお気に入りはキム・ドンウク。

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