チョン・ウヒ&キム・ドンウクが出演する韓国ドラマ『有益な詐欺』が、U-NEXTで独占見放題配信中だ。
映画『サニー 永遠の仲間たち』で注目され、映画を中心に活躍しているチョン・ウヒと、『その男の記憶法』『君は私の春』など、近年注目作に多数出演しているキム・ドンウクの共演で期待値が上がる本作。ウヒは壮絶な過去を持った共感力ゼロの天才詐欺師、イ・ロウムを演じ、ドンウクは優秀な弁護士でありながら過剰に他人に共感してしまう病を持つハン・ムヨンを演じる。
その他に、ロウムの保護観察官、コ・ヨハン役にユン・バク、ムヨンの担当医、モ・ジェイン役にパク・ソジンなど魅力的なキャストがそろった。
(以下、物語の内容にふれるネタバレあり)
あらすじ
両親を殺した濡れ衣で10年間服役したイ・ロウム(チョン・ウヒ)は、真犯人が現れたことで出所することになった。そこで、弁護士のハン・ムヨン(キム・ドンウク)と出会う。ロウムは、幼い頃に収容されていた赤目財団で共に過ごしたチョン・ダジョン(イ・ヨン)ら、仲間たちと赤目財団をつぶすべく復讐に乗り出す。ロウムの波乱万丈な境遇に激しく共感したムヨンは、弁護士という立場を顧みず、ロウムに協力することを申し出る。
登場人物&キャスト
イ・ロウム(演:チョン・ウヒ)
頭脳明晰でずば抜けた記憶力を持つが、他人に共感する力はゼロの冷血漢。幼い頃から赤目財団で一緒に育った仲間たちと天才的な詐欺を働く。
ハン・ムヨン(演:キム・ドンウク)
クールで有能な弁護士だが、実は他人の不幸に共感しすぎてしまう病気を持ち心療内科に通っている。ロウムと出会い、ともにある目的に向けて協力し合う。
コ・ヨハン(演:ユン・バク)
ロウムを担当する保護観察官。型破りなところがあるが、熱心に仕事をする人物。ロウムを執拗に追い回すが…。
モ・ジェイン(演:パク・ソジン)
ムヨンを担当する精神科医。ムヨンのことを心から心配するが、ロウムと意外なところでつながることになる。
チョン・ダジョン(演:イ・ヨン)
赤目財団でロウムとともに育ってきた天才ハッカー。
見どころ
「詐欺師」チョン・ウヒの七変化!
物語の前半は、正直言って展開がゆっくりでダレてしまう人もいるだろう。「離脱するか…」と考える人もいるかもしれないが、ちょっと待ってほしい。第5話から一気に面白くなっていくので、それまではチョン・ウヒの詐欺師としての七変化を楽しんでほしい。
演技力の高いウヒが、衣装をとっかえひっかえしていろんなキャラクターを演じる。赤目財団で共に過ごした仲間たちの見事な連携プレーに、詐欺も一種の芸術なのか…と思わず勘違いしてしまうだろう。
キム・ドンウクの包容力ある大人の男性にキュン!
キム・ドンウクといえば『その男の記憶法』で、過剰記憶症候群を患う人気キャスターを演じた。筆者はこの役を演じた時のドンウクがとても好きなのだが、訳ありの知的なキャラクターを演じさせるとこの人は本当に上手い。
ドンウクが演じるムヨンはクールな表情を見せることが多い。しかし誰かに激しく共感した瞬間、クールな表情が一変する。こうした演技のふり幅の大きさが、ドンウクの魅力の一つだろう。
ウヒが演じるロウムは、最初ムヨンを毛嫌いするが、少しずつ心を通わせていく。そんな二人の不器用でぎこちない姿に胸がキュンとなる。
ユン・バク&パク・ソジンの恋の行方
『君は私の春』でキム・ドンウクと共演経験があるユン・バク。今回はバディのような雰囲気も少し出すなど、面白い距離感で私たちを楽しませてくれる。そんなバクが演じるヨハンは、ちょっと癖のある保護観察官で、仕事に誇りを持っているようだが、どこか謎めいたところがある。その謎は物語の後半、明らかになっていく。
ヨハンの素性が分かると同時に、ムヨンの担当医である心療内科医のジェインとの絡みが多くなる。物語の前半では、この2人がまさか絡むとは…と想像できなかったし、なかなか良い雰囲気になっていく。殺伐としたシーンが増えていく後半、この2人の恋の行方が癒しになるので、ぜひとも見守ってほしい。
文:咲田真菜
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