2022年2月11日(金・祝)、韓国のスター、ヒョンビンとソン・イェジンの結婚のニュースが届いた。
2020年に日本で大ヒットしたドラマ『愛の不時着』での共演から交際に発展した二人。交際が報じられた時は「なんと似合いのカップルなのだろう」と歓喜したものだったが、その後二人がどのような道を歩むのか、ヤキモキしたのも事実。結婚がすべてではないけれど、今回のニュースでなんとなくホッとした。
そこで、改めて二人が出演しているおすすめ作品について考えてみた。たくさんある中から決めるのは困難だが、あくまでも筆者の個人的な好みとして読んでいただけるとうれしい。
ヒョンビン編
1.私の名前はキム・サムスン
2005年に放送されたぽっちゃりしたパティシエのキム・サムスンを演じるキム・ソナとの共演作品。ヒョンビンはレストランを経営するクールな社長・ヒョン・ジノン役だった。主演のキム・ソナがあまりに魅力的で、ヒョンビンは「まあ、かっこいい人だよね」ぐらいの印象だったのだが、物語が進んでいくうちに、少しずつ彼の魅力が大きくなっていったことを思い出す。サムスンとの掛け合いも楽しく、コメディー部分が多くありつつも、困難の多い二人の恋路やジノンが抱える心の傷など、ハラハラし、時に涙する物語展開だった。何より各話のタイトルがとても味があって、心に染みたのも印象深い。
2.シークレット・ガーデン
2010年~2011年に放送されたドラマで、主演のスタントウーマンを演じるキル・ライムを演じるハ・ジウォンとの共演作品。ヒョンビンは、財閥の御曹司でデパートを経営する社長を演じ、最初は「また社長役か…」と思ったのだが、今作はファンタジー要素が盛り込まれており、キル・ライムと身体が入れ替わってしまうという驚きの展開が待っていた。つまりヒョンビンが女性を演じるわけで。これがなかなかの名演で、クールに決めていたヒョンビンが、身体が入れ替わったとたん「キャッ!」といってしまうところが面白く、そしてたまらなくかわいい。
この話は単なるファンタジーではなく、ライムとの運命的なつながり、そこから恋に発展し、数々の障害を乗り越えていく様が描かれていく。前半は笑いの部分が多いものの、後半は胸が締め付けられるような涙、涙のシーンが続く。またドラマチックなストーリーを彩る音楽が素晴らしい。筆者はヒョンビンが出演する作品の中で、この物語が一番好きだ。
3.ジキルとハイドに恋した私
2015年に放送されたドラマで、ヒョンビンは解離性同一障害を持つク・ソジン役を演じた。ヒロイン役はサーカスの団長・チャン・ハナを演じるハン・ジミン。
ソジンは遊園地を経営する会社の常務で、ビジネスライクでクールな人物。そんなソジンの別人格・ロビンは全く反対の優しい性格。対照的な役柄をヒョンビンは自在に演じ、なんといってもロビンになった時のヒョンビンが最高に魅力的だ。ハナに向ける笑顔にスーッと引き付けられていく。
正直「ヒョンビンは金持ちの役しかやらないな~」と思ったこともあったが「この人、演技力も相当なものかも」と実感したきっかけになった作品でもある。
ソン・イェジン編
1.夏の香り
『冬のソナタ』で知られるユン・ソクホ監督「四季シリーズ」の一つで、2003年に放送された。ソン・イェジンは、心臓移植手術を受けたシム・へウォン役を演じ、主演のソン・スンホンと切ないラブストーリーを展開。
「四季シリーズ」の中で、あまり印象に残らない作品であることも事実だが、とにかくソン・イェジンがかわいい! 筆者はこの頃から彼女の柔らかな笑顔が好きに注目してきた。
2.ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女
2016年に公開された映画で、ソン・イェジンは大韓帝国皇帝・高宗の王女・徳恵翁主を演じている。フィクションを交えているとはいえ、数奇な運命をたどった徳恵翁主の人生を抜群の演技力で魅せた。物語の最初は、笑顔のソン・イェジンが堪能できるが、後半からはどんどん表情に影が差していく。日本へ渡り「母国・韓国へ帰りたい」と必死に訴えるが聞き入れられない場面での鬼気迫る演技が印象的だ。美しいソン・イェジンが、絶望的な状況から少しずつ精神を病んでいく姿に、胸をえぐられるような気持ちになる。筆者の中では、ソン・イェジンの魅力が存分に堪能できる作品となっている。
3.39歳
2022年2月16日(水)からNetflixで独占配信される作品。未視聴だが、40代を目前にした女性3人にスポットを当てている作品ということで注目度が高い。どのようなストーリー展開になっていくのか詳しい内容はまだ分からないが、ソン・イェジンがどんな役どころで登場するのか、今から楽しみだ。本作については、今後レビューを展開していきたい。
※番外編
実は『シークレット・ガーデン』に、ソン・イェジンはカメオ出演している。ヒョンビンとのからみはないが、こちらもぜひチェックしてみてほしい。
文・咲田真菜