今年で40 年目! 国民的ミュージカル『アニー』2025 製作発表会見開催

Annie2025©NTV

Google

20205年4月19日(土)~5月7日(水)新国立劇場 中劇場にて上演が決定している、丸美屋食品ミュージカル『アニー』の製作発表会見が行われた。今年は記念すべき40年目となり、これまで積み重ねてきたアニーにさらに磨きがかかることだろう。

アニーを演じるのは、丸山果里菜(まるやま・かりな)小野希子(おの・きこ)。大人キャストは、アニーの運命を大きく変えるウォーバックス役に藤本隆宏、アニーがいる孤児院の院長で、アニーたちをいじめるハニガン役は須藤理彩。藤本は8回目のウォーバックス役となり、須藤と共に昨年から続投する。

新メンバーとして、ウォーバックスの秘書・グレースを演じるのが元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、今作は出産後の復帰作となる愛原実花、ハニガンの弟で、金儲けの悪だくみをするルースターに、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」〝飛翔〞のメインキャストとして俳優デビューし、三人芝居 『6006 ロクゼロ ゼロロク』や、映画『シモキタブレイザー』など、ジャンルを問わず多彩な役柄に挑戦し続けている赤名竜乃介、ルースターの恋人・リリーには、ミュージカル『町田くんの世界』やラジオ『TOYOTA Athlete Beat』にてレポーターを務めるなど幅広く活動し、2 月には農業系☆Rock Musical『いただきます!~歌舞伎町伝説~』の公演が控える浜崎香帆が決定している。

製作発表会見では、キャスト全員からの挨拶や質疑応答が行われ、アニー役、丸山、小野の2人による「Tomorrow」の歌唱が披露された。素晴らしいハーモニーを醸し出した2人は、今すぐにでも舞台に立てそうなクオリティーの高い歌声を聞かせてくれた。

(左からアニー役の丸山果里菜、小野希子)撮影:咲田真菜

そして本公演のメインビジュアルも解禁された。

Annie2025©NTV

笑顔あふれる明るさ全開のビジュアルに、出演者からも歓声が上がる。アニーの相棒役として存在感を示す犬のサンディーもかわいらしく登場している。

メインビジュアルを見上げる出演者 撮影:咲田真菜

キャストの主なコメントは以下のとおり。質疑応答で「アニーの楽曲で好きな曲は?」「40年続いてきたアニーにちなんで、長年続けていることは?」といった質問に対するそれぞれの答えも紹介しよう。

キャストコメント

◆アニー役(チームバケツ)・丸山果里菜
アニー役に決まった時、本当にアニーなの!?とびっくりして嬉しかったです。信じられなかったですが、ようやく実感が湧いてきました。前向きで明るさ100%のアニーを目指したいです。衣裳を着たキャストの皆さんに初めて会って、すごく素敵で今から本番に向けてわくわくしています。初めてビジュアルを見て、すごく素敵で嬉しいです! チームバケツのみんなとは名前を覚えて仲良くなるために、おにごっこで遊んでみたいです。私の好きな曲は「N.Y.C.」です。ウォーバックスさんと一緒に出かけられるのが大好きでしょうがない!という気持ちの曲です。

◆アニー役(チームモップ)・小野希子
アニーのオーディションの時、最初自分の名前が呼ばれたのかわからないくらい驚きました。自分がアニーに選ばれたとわかって自然に涙が出てきました。明るくて元気なだけじゃなく、悪さや面白さがあって、ずる賢くてとても可愛いアニーになりたいです。衣裳を着た大人キャストの皆さんは迫力がすごい!と思いました。去年までは舞台や写真でしか見ることができなかったのがこんなに近くで見られて、不思議だけどとても嬉しい気持ちです。チームモップのみんなとは、ダンスでリズムに乗りながら仲を深められたらと思います!孤児たちの「フリードレス」が好きな曲です。面白くて観ていて楽しいし、私も出たいなと思っていました。

◆ウォーバックス役・藤本隆宏
またこうして2025 年版の『アニー』に、しかも40 年目という節目の年に出演できること、とても嬉しいです。今回のキャストは須藤さん以外初めてですので、新たな気持ちで初心を忘れず頑張りたいと思います。今年で40 年目ということで、これは『アニー』の持つ大きな魅力のおかげで継続できたのだと思っています。『アニー』を好きなファンの方、協賛社の皆さま、そしてウォーバックスを演じられてきた先輩方からバトンを受け継いできた40 年目です。私も50 年目、100 年目までバトンを繋げられるように努めます。今年のアニー2 人もウィッグや衣裳がとても似合っていますね! 今すぐにでも舞台に立ちたいような気持ちになります。好きな曲は「イージーストリート」。我々の歌う曲とは違って、舞台の奥行を使うしスポットライトも当たってザ・ブロードウェイミュージカル! という感じです。かっこよくて見入ってしまいます! 子どもたちの曲も大好きなのですが、泣いちゃうので見れません(笑)。

◆ハニガン役・須藤理彩
引き続きハニガンを任せていただけて、とても光栄だと感じています。役者にとって同じ役を任せてもらえることは一番のご褒美だと思うので、嬉しい気持ちでいっぱいです。去年よりもさらに憎たらしくて怖いハニガンを作り上げて、大暴れしたいと思います!
(演出・山田和也さんのコメントを受けて)1 日1 日の積み重ねが40 年という歴史を作ってきたのだと感じました。昨年の本番中に2000 回公演を迎えまして、それも1 回1 回の積み重ねだったことを思うと…重いですね…!(笑) 最初に私が「こどもこども」と歌う曲(「リトルガールズ」)が好きで、とても感情を乗せやすく、ハニガンのこれまでの鬱憤を込められる曲です。昨年歌った時、ミュージカルってこういうことだと実感できて、これをもっと上手く歌い上げることを目標に1 年間過ごしてきました。さらにパワーアップしたものをお届けしたいと思います。娘が18 歳になるのですが、小学生の時に観た『アニー』と去年観た『アニー』はまるで違う作品に感じたと言っていました。自分の立ち位置が変わることで、違う魅力に気づくことができる作品だと思います。(長年続けていることは)身体を動かすことですね。幼稚園の頃には自分が人より足が速いことに気づき、水泳や剣道をやってきました。今はヨガをしています!

◆グレース役・愛原実花
歴史のある素晴らしい作品に出演させていただき、とても嬉しいです。まだ緊張していますが、先ほど演者の皆さんとお話した時にとても楽しい雰囲気でしたので、それをお客様にも届けられるよう頑張ります。(アニー2 人の「Tomorrow」歌唱を聴いて)泣きそうなくらい感動しました!小さい頃から『アニー』を劇場に観に行っていたので、こんな特等席で聴けるなんて感激です。好きな曲は「N.Y.C.」で、アニーが”いつも見ていた街並みなのに一緒にいる人が違うと違って見える”と歌ったり、ウォーバックスがNY の街のことを「クールでタフな奴」とまるで人のように表現しているところが好きです。ウォーバックスが街を愛しているのが伝わってきますよね。この作品を子供の頃に観て、自宅のベッドでアニーごっこをしていたくらい憧れの作品です。時代背景は大恐慌の直後、厳しく、先の
見えない変化の時代ということで、現代に置き換えることもできるのかなと思います。そんな時代を生きる今の子供たちにもぜひ『アニー』を観ていただいて、アニーのように前を向いて、必ず明日を信じるという気持ちを持ってほしいですね。

◆ルースター役・赤名竜乃介
40 年目を迎える歴史ある作品に携わることができて、本当に光栄に思います。子どもたちをはじめ、幅広い方々に愛される『アニー』の魅力を存分にお届けできるよう、役に真摯に向き合って本番を迎えたいと思います。アニー2 人の歌を聴いて、ここに向けて一生懸命練習してきたことが伝わってきました。自分ももっと頑張りたい、そして2 人や出演する子どもたちを支えたいと改めて感じました。「イージーストリート」が大好きです。ただの悪巧みをしているだけの曲ではなくて、ハニガンやルースターのこれまでの生い立ちが歌詞にあらわれていて、稽古をしていて自然と気持ちが入り込みます。今回の出演が決まったことを受けて、親戚から「子どもを連れて観に行きたい」と声をかけてもらいました。僕自身は子どもの頃に『アニー』を観たことがないのですが、大人になってから観ると、アニーとウォーバックスさんの出会いのような縁の大切さに気づけたので、そんな『アニー』の魅力も届けられたらと思います。(長年続けていることは)腹筋と腕立てを続けています。小学生の頃から続けているので、やらないと気持ち悪くて寝られないです(笑)。

◆リリー役・浜崎香帆
このような素晴らしい作品に携わらせていただくことを本当に嬉しく思っています。私個人としては悪役に初挑戦となりますので、秘めていたいたずら心を出す時がきたなとワクワクしています。悪役といえどもリリーは芯のある強い女性ですし、リリーならではの愛らしいところも出していきたいです。ビジュアルも素晴らしく、あの『アニー』に出られるんだ!と実感が湧いてきました…!私の好きな曲は「N.Y.C.」です。クリスマスコンサートを拝見して、初めて藤本さんのウォーバックスを生で観た時、一気に『アニー』の世界観に引き込まれて思わず涙が出てしまいました。ウォーバックスの人の良さや男らしさはもちろん、どこか儚さのようなものも感じられてとても魅力的です。私は小さい頃に母と一緒に舞台を観て、そこからこの世界を目指すようになりました。同じように親御さんと観劇にいらしたお子さんがこの世界を目指すきっかけになり、そしていつかそういった子たちと共演できたら嬉しいです。

演出・山田和也 コメント(会場で代読)

丸美屋食品ミュージカル『アニー』2025/製作発表に寄せて

丸美屋食品ミュージカル『アニー』が40周年を迎えます。40年……ちょっと気が遠くなるような年月ですが、40年前、皆さんは何をしていらっしゃいましたか? 私は大学を出て、この世界に飛び込んだばっかりの「駆け出しの裏方」でした。演出を仕事にするようになるのはもっとずっと後のことです。40年間にはいったい何人の子どもたちが『アニー』に出演してくれたのでしょう? 40年ですから、もう大人になり、子供を連れて『アニー』を観に来てくれた「元」子どもたちも少なくないでしょう。オーディションを受けに来てくれた子供たちの数は40年で……それこそ数万人? ……でしょうか?

そんな『アニー』を大好きな皆さんに支えられた40周年です。子どもたちは1年で次の子どもたちと交代ですが、私たち大人はもう少し長く続けさせてもらえるので、『アニー』の演出家は40年の間に私でまだ3人目です。ちょっと不公平……かも知れませんね。それはともかく、これからも『アニー』のことを応援していただけると嬉しいです。50周年の時に演出をしているのはきっと4人目の演出家でしょうが、私もいつまでもいつでも応援しています(できることなら100周年まで)。

Annie2025©NTV
目次

丸美屋食品ミュージカル『アニー』公演概要

日程:2025年4月19日(土)~5月7日(水)
会場:新国立劇場 中劇場
※東京公演の他、上田、大阪、金沢、名古屋公演予定

出演:丸山果里菜、小野希子、藤本隆宏、須藤理彩、愛原実花、赤名竜乃介、浜崎香帆 他
演出:山田和也

チケット一般発売:2025年2月15日(土) 10時~

公式HP:https://www.ntv.co.jp/annie/
東京公演主催/製作:日本テレビ放送網 協賛:丸美屋食品工業

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次