2026年3月16日(月)~29日(日) 日本青年館ホールにて、4月3日(金)~7日(火) Skyシアターにて、MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project- 第2弾 ミュージカル『どろんぱ』supported by にしたんクリニックが上演される。
日本発のオリジナルミュージカルを世界へ発信するMOJOプロジェクト第2弾は、日本固有の文化とされる“妖怪”を題材にした、末満健一書き下ろしの新作。互いに孤独を埋め合うように出会った“妖怪”と“人間”の関わり合いを軸に、“親子の愛と絆”を描き出す。
主演は、数々の話題作に出演する小池徹平。共演には、次世代のミュージカルスターとして頭角を現す屋比久知奈。そして年に一度の祈願祭《どろんぱ》に集まる妖怪たちを演じるのは、憑いた家に繁栄をもたらす座敷童子に生駒里奈、人間を襲って食らう猫又を木内健人、日本全国に勢力を広げる河童を東島京、欲望のままに行動する犬神を加治将樹、さらに、混沌から生まれた妖怪・九尾狐(きゅうびこ)を土井ケイト、人の欲望をかき立てる天邪鬼を相葉裕樹、妖怪の総大将・滑瓢(ぬらりひょん)を吉野圭吾、そして、どんな願いも叶えるが代償に、死後、地獄に落とす妖怪人形神(ひんながみ)を真琴つばさが演じる。
このたび人形神を演じる真琴つばささんにインタビューする機会に恵まれた。稽古が進む中、個性豊かな妖怪たちによって紡がれる新作オリジナルミュージカルの魅力について語ってくださった。
――お稽古がすでに始まっているとのことですが、稽古場の雰囲気はどんな感じですか?
真琴:出演者の皆さんがとても温かくいい方々でびっくりしました。チームワークがすごく良くなりそうな気がしています。
脚本読みから立ち稽古に入り、演出家の末満健一さんがミザンス(出演者がどのようにして動くかということ等)を2幕までやってくださいました(取材日時点)ので、全体像が見えてきました。台本に書かれていない立ち回りとか人の出入りなど、見えない部分がだんだん描かれてきて立体的になってきています。脚本を読んでいる時は二次元の世界にいる感じですが、それが2.5次元になり、3次元になっていく…という感じですね。
そしてお衣裳が皆さん一人ひとり、見ていて楽しいんですよ。例えば酒呑童子は大きな瓢箪を背負っていますし、天狗や河童、座敷童子とか皆さんご存知の妖怪たちがビジュアル化されています。ですからよく知っている妖怪たちを観るのは楽しいんじゃないかなと思います。
――真琴さんのビジュアルですが、インパクトがありよく似合っているという表現でいいのかどうか…というところですが(笑)。
真琴:眉毛なしのビジュアルは初めてだったんですけど、パンフレットに載せる写真があまりにも怖すぎて「もう少し怖くないのでお願いします」と言ったところなんです(笑)。
――チラシのビジュアルに関しては、滑瓢(ぬらりひょん)を演じる吉野圭吾さんのほうが怖いので、真琴さんはおきれいだとさえ思ってしまいます。
真琴:ほんと?? ありがとうございます!
――ところで真琴さんが演じられる人形神(ひんながみ)という妖怪の名前は初めて聞きました。どんな妖怪なんでしょうか?
真琴:今回は富山県に伝わる人形神をヒントにしているそうです。人形神は妖怪画としては描かれているのが少ないんですよ。河童や天狗はある程度のイメージがありますが…。出演者の中で一番ドロドロしているキャラクターかも。“ドロンド”って感じ(笑)。
なにしろ墓場の土と人間の血を混ぜ合わせて作られた人形ですし、さらに私が演じるのはただ一つだけ選ばれたコチョボという人形神なんです。墓場・血って聞いただけで「わお!怖い!」ってなりますよね。演出家からも一人だけちょっと違う怖さが欲しいと言われています。
――人形神はストーリー展開に深く絡んでいきますし、選ばれし格上の妖怪という雰囲気がありますね。
真琴:今回“神”がつく妖怪は2人しかいないんですよ。犬神(演:加治将樹)と人形神。人形神だけだと思ったら、犬神がいたの~~! みたいな感じなんですが(笑)。妖怪は神様として奉られていたけれど、いつの間にか怖い存在になったんですよね。人形神に憑りつかれた人は、願いを叶えてもらえるけれど最終的に地獄に落ちます。ただ、その人の寿命が尽きるまでは待ってあげるんですけどね。
――そこは親切というか、なんというか…笑
真琴:そうですね。基本的には人形神も契約はきちんと守るんですよ。なので神さまに近い存在でもあると勝手に思っています。
――屋比久さんが演じるヒロイン・遠野爽子と契約に関してやり取りするシーンがあります。
真琴:契約を交わすために言葉たくみに歌で誘います。でも人間もそうなんですけど、うまくいってほしいと思う時に限って邪魔が入りますよね。人形神の場合は天邪鬼(演:相葉裕樹)です。天邪鬼は思っていることと逆のことを言わせる魔力を持っています。そんな天邪鬼と人形神の二人の関係もスパイスにもなっていると思います。
とにかく台本がすごく面白いです。個性がバラバラな妖怪さんたちの中に、爽子という人間と小池徹平さんが演じる人間に恋をした煙の妖怪・烟々羅(えんえんら)が入ることによって、一つになっていく姿もいいんじゃないかな。「妖怪が人間の心を取り戻す」ようにも感じられます。
――今の段階で、人形神をどのように演じたいと思っていますか?
真琴:人形神の衣裳を着たビジュアル撮影の時は、映画『国宝』に出演されていた田中泯さんの姿がふわ~っと浮かんだんです。でも、オープニングを歌ったら明るくて楽しくて全然違うイメージになりました。演出家からは「そんなに面白くしなくていいから」と言われて、面白くなってたのか…と(笑)。もう一度スタート地点へ戻っている最中です。それから「せりふを言うときに、会話にならないようにをするな」ともオーダーがありました。
――それは難しいですね。
真琴:そうなんですよ。ですから、何か一つ重しを自分の中に持っていたほうがいいかもしれないですね。
――人形神は、中性的なイメージがあり口調も独特な雰囲気がありますが、そのあたりはどう演じたいですか?
真琴:私は男役を経験していますが、やっぱり男性とまじわると女性らしさがでてしまうんです。本人だけの感覚かもしれませんが、そこが難しいんです。
あとから聞いたところによると、最初は人形神を男性でキャスティングする予定だったそうです。でも爽子を誘う時に男性が女性を誘うように見えたくないという意図があって、演出家とプロデューサーが「真琴さんの唯一無二の存在感が人形神に一番適している」と言ってくださったようで…。「男性のようでもあり女性のようでもあるというエッセンスが出せるのは真琴さんしかいない」とおっしゃってくださったそうです。役作りに迷った時、その言葉を思い出して励みたいと思います。
これは歌にもいえるんですよ。男性キーでもなく女性キーでもないから、あっち行ったりこっち行ったりして楽しんでいる時もあります。今回とってもうれしいのは、私のキーに合わせて曲を作ってくださったことです。ソロの部分は低くて、これだけ低いまま歌ったことがないほど低いメロディーがありますが、こんな経験をさせてくださった(作曲・編曲・音楽監督の)深澤恵梨香さんにも感謝です。
――真琴さんじゃなければ人形神は存在しなかったということですよね。
真琴:結果的にそうなればいいな…と思っています。
――末満さんが演出される作品は、これまで出演されたことはありますか?
真琴:今回が初めてですが、ミュージカル『キルバーン』は拝見していて熱量が凄かったですね。芝居の面についてはこれからなんですが、末満さんは役者に対してクオリティの高いものを求めてくださるし、妥協しない方なんじゃないかなと思います。人形神を演じるにあたって、表面的なことはすでにアドバイスをいただいていますが、ここから掘り下げていくと思います。
ちょっと悩んでいるのが、真剣に役作りを考えちゃうと、精神的に妖怪の世界に行っちゃいそうで怖いというところ。家に帰った時はあくまでも文字として口に出して覚えようかと思っています。人形神は、人間を地獄に落とすことに執着がすごくある人なので、家に帰ったら役についたいろいろなものを捨てよう! って思いながらやっています。
――この作品は日本のオリジナルミュージカルですが、真琴さんからみたオリジナルミュージカルの魅力はありますか?
真琴:初演のオリジナルメンバーの責任はすごくあるなと思っています。台本と曲と出演者のトライアングルがうまくいった時、名作が生まれると思います。
この作品は、日本の文化ならではのところがあるので、大手を振って舞台を皆さんにお届けできたらと思います。私たちの文化でこんなに素敵な作品が生まれたのよと。みんなで歌う歌もどれも和のテイストが感じられて楽しんでいただけると思います。
顔合わせの時「ミュージカルが好きな方は観に来てくださりやすいけど、そうじゃない新しい層がなかなか広がらない」という話が出ました。この作品の場合、チラシはちょっと怖いんですが、興味本位で観てくださる方もたくさんいらっしゃったらなあと思っています。耳なじみの妖怪もたくさんでてきます。
私の友だちもこれを見て「何やるの? 怖いの?」って言うんですよ。その時「怖っぽいのは私だけで、あとは愛おしい妖怪たちばかり。それにコスチュームミュージカルも存分に楽しめる」って答えました(笑)。
勉強しなくてもある程度理解できるし、小池徹平さんが演じる烟々羅という設定がすごくいいんです。人間に恋をする煙の妖怪。素直でやさしく強い香りがします。そして目に見えないものをどう信じるか、初心に戻れるメッセージもある親子愛の先にあるとってもハートフルなお話になると思います。
――煙の妖怪を演じられる小池徹平さんのお話が出ましたが、どんな印象をお持ちですか?
真琴:私は20年以上前に番組でチラッとだけお会いしたんです。小池さんがデビューしたての頃で、その初々しさが今もありつつ、20年経ってさらに素敵な大人の男性になられたなと思っています。それになんでもすぐ自分のものにされて、小池さんの立ち回りを見ていたら、私も頑張らなきゃとエネルギーをもらいます。物語の芯になる人のエネルギーってとても大切だと思うので、それは間違いないです。
――ヒロイン・爽子を演じる屋比久さんの印象はいかがですか?
真琴:今回初めての共演ですが、本当にチャーミングでナイスガール! 歌がもう規格外ですね。
――楽曲をはじめとして、作品の中で注目してほしいところはありますか?
真琴:それぞれの妖怪が歌うキャラクターソングがあります。ラップっぽかったりロックっぽかったり…。そしてアンサンブルの皆さんが「この妖怪は~」と紹介しながら烟々羅と戦って立ち回りをしたりします。これがすごく面白くて、アンサンブルの皆さんの輝きが一層増す感じがします。
私に関して言えば、私の音楽の原点がおみこしについている太鼓と笛なんですよ。地元が東京・品川なんですけど、おみこしに太鼓がついているのって、たぶん品川だけなんです。太鼓が波の音のように、笛が風の音のように聞こえてくるのが熱いわけですよ。その音色が私の心の中に絶対あると思っているんです。今はお稽古でピアノだけで聴いていますが、太鼓や笛などが加わってどんな和の音色に包まれるか楽しみですね。
――最後に公演への意気込みとファンの方へのメッセージをお願いいたします。
真琴: オリジナルミュージカル『どろんぱ』。日本ならではの文化のミュージカルができることをとってもうれしく、そして責任も感じています。観てくださるお客様が「日本の和のミュージカルっていいな」って思ってくださるものになったらいいなと思います。そして妖怪みんなを愛してくださったらうれしいです。
私が演じる人形神は、ちょっと怖いかもしれないけど他とちがうように見えたら正解なのかな。人形神は寂しがり屋さんだと思っていますので、目に見えない寂しさも感じていただけたらうれしいです。
作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱
出演:小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ
アンサンブル(五十音順) 暁矢薫 天野翔太 岩淵心咲 北園真弓 工藤翔馬 熊野ふみ 高田紋吉 星賢太 森さとる 横山慶次郎
スウィング(五十音順) 井上望 堂元晴近 丸山真矢
スタッフ 美術:平山正太郎 照明:加藤直子 音響:ヨシモトシンヤ 振付:三井聡 アクション監督:栗田政明
衣裳:惠藤高清 ヘアメイク:宮内宏明 小道具:羽鳥健一 歌唱指導:吉田華奈 稽古ピアノ:吉本まりな/長濱司
演出助手:高橋将貴/高野玲 舞台監督:広瀬泰久 エグゼクティブプロデューサー:渡辺ミキ
宣伝美術:岡垣吏紗 宣伝写真:中村理生
協賛 にしたんクリニック
企画・製作 ワタナベエンターテインメント
お問合せ ワタナベエンターテインメント 03-5410-1885(平日11:00~18:00)
公式サイト https://mojo-doronpa.com/
公式X @watanabe_engeki
ハッシュタグ 「#どろんぱ」「#MOJOプロジェクト」
デモ音源 イメージ楽曲「明け六つは遠し」 https://youtu.be/XgkxD_AJ3_o
PV映像 https://youtu.be/JeilAXxpR4E
【東京公演】
公演日時 2026年3月16日(月)~29日(日)
会場 日本青年館ホール
チケット料金 S席¥14,500/A席¥11,500/B席¥9,500(全席指定・税込・未就学児入場不可)
主催 ワタナベエンターテインメント
チケットに関するお問合せ サンライズインフォメーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
【大阪公演】
公演日時 2026年4月3日(金)~7日(火)
会場 SkyシアターMBS
チケット料金 S席¥14,500/A席¥11,500/B席¥9,500(全席指定・税込・未就学児入場不可)
主催 ワタナベエンターテインメント/MBSテレビ
チケットに関するお問合せ キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日12:00~17:00)
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