【取材レポート】藤本隆宏がナビゲーターとして登場『オリンピックコンサート2023』開催 

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2023年6月30日(金)東京芸術劇場コンサートホールにて『オリンピックコンサート2023』が開催された。

近代オリンピックの復興と国際オリンピック委員会(IOC)の創設が決議された6月23日のオリンピックデーを記念して、1997年から継続しているオリンピックコンサートは、オーケストラが奏でる音楽とオリンピックの舞台で活躍したアスリートの映像が堪能できるコンサートとして好評を博している。

今年は「夢の力を信じて」をテーマに、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、異例の開催となった東京2020大会と北京2022冬季大会の模様を中心に振り返った。

ナビゲーターは、オリンピックコンサートではおなじみとなった俳優・藤本隆宏が務めた。自身も競泳の選手としてソウル、バルセロナ大会に出場したオリンピアンだが、アスリートに寄り添った温かな司会進行に心癒されるひと時となった。

藤本隆宏(オフィシャル提供)

コンサートは、第1部「オリンピズムの軌跡」第2部「情熱と輝き、つなごう未来へ!」の2部制で行われた。中田延亮の指揮でTHE ORCHESTRA JAPANが演奏を務め、二期会所属の今井実希、田谷野望、牧野元美、松原典子、鹿野浩史、新堂由暁、菅原洋平、野村光洋が素晴らしい歌声を披露した。

第1部は、東京2020大会の表彰式で使用された楽曲「東京2020 VICTORY CEREMONY(佐藤直樹作曲)」でスタート。音楽に合わせてゲストアスリートたちがステージ上に登場した。

その後、ペドルジハ・スメタナの「我が祖国」よりモルダウにのせて夏季オリンピックの軌跡を、そしてウィリアム・ウォルトンのスピットファイア前奏曲とフーガにのせて、冬季オリンピックの軌跡を映像で堪能。第一部のラストは、記憶に新しい北京2022冬季大会で躍動した日本チームの模様を、ペドルジハ・スメタナによる歌劇「売られた花嫁」序曲にのせて振り返った。

第2部は、令和4年度JOCスポーツ賞の表彰式とアスリートトークコーナーからスタートした。受賞者は下記のとおり。(敬称略)

令和4年度 JOCスポーツ賞 

年度賞

最優秀賞
橋本大輝(体操/体操競技)

特別栄誉賞
宇野昌磨(スケート/フィギュアスケート)
坂本花織(スケート/フィギュアスケート)

優秀賞
山西利和(陸上競技)
三浦璃来・木原龍一(スケート/フィギュアスケート)
山口茜(バドミントン)
江村美咲(フェンシング)
五十嵐カノア(サーフィン)

新人賞
長谷川帝勝(スキー/スノーボード)
馬場咲希(ゴルフ)

特別功労賞
小林陵侑(スキー/ジャンプ)
三木つばき(スキー/スノーボード)
北口榛花(陸上競技)
中村輪夢(自転車/BMXフリースタイル)

特別貢献賞
日本代表チーム(野球)

女性スポーツ賞
山下良美(サッカー)

左から 山下泰裕、橋本大輝
左から 山下泰裕 栗山英樹
左から 山下泰裕、山下良美

日本オリンピック委員会・会長の山下泰裕が登壇。選手を代表して橋本大輝、そして特別貢献賞を受賞した野球の日本代表を率いた栗山英樹前監督、女性スポーツ賞を受賞した2022年FIFAワールドカップで史上初の女性審判として活躍した山下良美が表彰された。

このあと藤本の司会で、アスリートトークが行われた。参加アスリートは、橋本大輝宇野昌磨、坂本花織、山口茜、江村美咲、長谷川帝勝、馬場咲希三木つばき栗山英樹山下良美、そしてスキーノルディック複合の渡部暁斗、東京2020大会に出場した射撃パラリンピアン・水田光夏の12名。

藤本の軽妙な司会進行とともに、トークの内容を紹介しよう。

藤本:時間がなくて短いコメントになってしまうかもしれませんが、よろしくお願いいたします。まず、橋本大輝選手ですが、本日のコンサートいかがですか?

橋本:昨年に引き続き、この場に立って素晴らしい演奏と素晴らしい賞を受賞することができて、大変嬉しく思っています。

藤本:昨シーズンを振り返って、どんなシーズンだったでしょうか?

橋本:東京オリンピックを終えて1年経った年だったので、シーズン最初は上手くいかないことも多く、辛いことだらけでした。そこから立て直して、最後は世界選手権で個人総合で金メダルを獲得することができたのは、いろいろな人の支えと応援があったからだと思っています。

藤本:この後もたくさん試合があると思いますけれども、そこに向けてどんな準備をしていくか、決意をお聞かせください。

橋本:来年はパリオリンピックがありますけど、今年は世界選手権も控えているので、東京オリンピックを超えた、多くの人を魅了する、心を動かせる演技をしていきたいと思っています。それに向けて私だけではなく体操選手、他のスポーツ選手が来年やその先に向けて準備していると思います。応援よろしくお願いします。

藤本:次は宇野昌磨選手です。せっかくですから、坂本花織選手とお二人同時にコメントをいただきたいと思います。昨シーズンを振り返ってどんなシーズンでしたか?

宇野:昨シーズンは素晴らしいシーズンを送ることができました。1年前のシーズンで、目指していた結果を残すことができましたが、モチベーションが下がることなく、いい1年を送れたと思います。自分のやりたいことを成し遂げられたからこそ、新たな自分を見つけ出し、新たな成長に向けてこれからも頑張っていきたいと思います。

坂本:昨シーズンは北京オリンピックでメダルをとって、世界選手権で初めて金メダルをとった次のシーズンだったので、モチベーションが下がってしまって、思うようにいかなかった試合がたくさんありました。でも、なんとかシーズンの真ん中あたりで気持ちを取り戻すことができ、最後の世界選手権でまた金メダルをとって2連覇することができたので、最終的によかったです。でも悔いの残るシーズンだったので、来シーズンはスタートダッシュからいいシーズンにしたいと思っております。

藤本:このコンサートは、スポーツと音楽の融合ということですが、お二人は特に音楽に密接にかかわっていらっしゃいます。お二人で音楽のことについてお話されたりすることはあるんですか? この音楽踊りやすいよとか、その音楽とられちゃった…みたいな。(会場笑)

宇野:そうですね。フィギュアスケートは、アップテンポというよりもスローテンポの音楽のほうが、「滑る」という特性上、身体の動きを止めない、流れがあるという観点で滑りやすいのかなと思います。でもどの音楽を使うのも自由なので、いい意味でスケートらしくない音楽を使うのも魅力の一つなのかなと僕は思います。

藤本:坂本選手はいかがですか?

坂本:最近のフィギュアスケートは、クラシックやバレエというよりも、洋楽を使ったりして音楽のジャンルが広がったので、見せ方も人それぞれ引き出しがたくさん出てきました。一昔前よりは、見ていて楽しんじゃないかなと思います。

藤本:今後の目標など、何でも良いので聞かせてください。

宇野:昨シーズンは、本当に自分が思い描いていたスケートというものを競技の場でしっかり残すことができました。それと同時に結果を目指したスケートではなく、自分が小さい頃から思い描いていた、憧れてきたスケートというものをどのように表現していくのかを、今後頑張っていきたいなと思っております。

坂本:ミラノのオリンピックに向けて今進んでいるところなので、そこを目標として1年1年大事にしていかないといけないと思っています。来シーズンも自分の魅力をしっかり出せるように滑っていけたらと思います。

藤本:次は山口茜選手です。日本人初、世界選手権2連覇をされましたが、シーズンを振り返っていかがでしょうか?

山口:昨年は自分が想像していた以上の結果がたくさん出て、とてもいい1年でした。

藤本:オリンピックへの思いなど、何かあるでしょうか?

山口:オリンピックは、自分の持っている以上に力が出せたり、逆に出せなかったりして、たくさんのことを経験させてもらって学ばされる場だと思います。

藤本:今日はこれだけ多くのアスリートの方たちと一緒になったわけですが、どなたかとお話されましたか?

山口:坂本さん!(会場笑)

藤本:2人はどんなお話をされたんですか? 聞いてもいいですか?

山口:(坂本のほうを向いて)あ…初めまして。(会場笑)

藤本:それ以外は? 言えないですか?

山口:いえ、あまり深くはしゃべれてないです。(会場笑)

藤本:そうですか。これを機会に仲良くしてください(笑) では、最後にパリ大会に向けての決意をお聞かせください。

山口:いいプレイができるように、パリまでに成長していけるように、一つ一つ頑張っていきたいなと思います。

藤本:続きましては、江村美咲選手です。エジプト・カイロで開催された世界選手権で、女子サーブルで1位、同種目での日本人選手初の金メダルということですが、昨シーズンを振り返っていかがでしょうか?

江村:世界選手権で勝ちきれない時期が続いたのですが、今年になって少しずつ、世界でもメダルを安定してとれるようになってきたので、一つ殻を破れた年にはなったかなと思います。

藤本:実はお父様の江村宏二さんは、私と同じソウルオリンピックに出場した元フェンシングの選手なんですよね。江村さんご自身がここまで強くなった理由は何かあるんでしょうか?

江村:去年からフランスから新しいコーチが日本に来たのですが、そのコーチに教わるようになってから、前のコーチのいいところと、フランススタイルのいいところとかがミックスされて成長につながったと思います。

藤本:今後の抱負をお聞かせください。

江村:来月、世界選手権を控えているので、2連覇を目指してしっかり戦いきって、最終的にはパリオリンピックでも金メダルがとれたらいいなと思っています。応援よろしくお願いします。

藤本:続きまして、長谷川帝勝選手です。今年の3月、ジョージアで開催された世界選手権で、男子ビッグエア1位となりました。同種目で日本人選手初の金メダルということなんですが、昨シーズン、今シーズンも含めて、どんな感じですか?

長谷川:今シーズンは、ワールドカップで2回勝てて、世界選手権も初めて出たんですけど、世界選手権も落ち着いてできて、勝ち方と自分の気持ちの抑え方だったりとか、安定した年だったなと感じました。

藤本:先輩であるハーフパイプの平野歩夢さんからアドバイスをいただいたりもしているんですか?

長谷川:いや、歩夢くんとはそんなしゃべる仲じゃなくて…。(会場笑) たまに挨拶するんですけど、練習してるときの歩夢くんはしゃべりかけづらいというか、それぞれ自分の練習があるので、邪魔しないように(会場笑)自分の練習に集中しようといつも思ってます。

藤本:ミラノ・コルティナのオリンピックまであと3年です。この競技にかける思い、目標などがございましたら、お願いいたします。

長谷川:まだこの競技の認知度が低いので、自分が先陣を切っていい滑りをして、カッコいいと思ってもらえるような滑りがこれからもできたらいいかなと思っています。応援よろしくお願いします。

藤本:続きまして、馬場咲希選手です。2022年8月、全米女子アマチュアゴルフ選手権1位となりました。同選手権で日本選手優勝は37年ぶりの2人目ということなんですけれども、どんな大会だったのか、また昨シーズンどうだったか、お聞かせ願いますか?

馬場:私は将来アメリカで戦いたいと思っているので、全米女子オープンや全米女子ジュニアなどいろいろ海外の試合に出場することができて、自分の目標に近づいた年になったかなと思います。

藤本:まだまだお若いので焦らずに長く目標をもっていただければなと…。
ね、栗山さん!そうですよね?(会場笑)(栗山が大きくうなずく)大谷(翔平)さんもね、ここ2~3年でやっとですからね。焦らずにぜひ頑張っていただきたいと思います。今後の目標をお聞かせ願いますでしょうか?

馬場:明日から全米女子オープンに向けてアメリカに行くんですけど、いい結果を出したいと思います。あと全米女子オープンを含めて海外メジャーが3試合が残っているので、そこでもいい結果を残したいと思います。

藤本:続きまして、三木つばき選手です。今年2月、3月にジョージアで開催された世界選手権女子パラレルで1位となりました。同種目で日本人選手初の金メダルとなりましたが、昨シーズンはどんなシーズンだったでしょうか?

三木:私の競技は、シーズンを通してツアーでワールドカップがあり、その中に昨シーズンは世界選手権が組み込まれていたんですけれども、世界選手権までのワールドカップは、全戦全敗という個人的には全滅というような結果でした。それから世界選手権まで練習を積み重ねていって、それでとることができた金メダルだったので、とても感慨深いものがありました。この競技は日本で放映していただけることが少ないんですけれども、この世界選手権は放映していただきまして、日本で応援してくださっている皆さんに試合を見ていただけました。その中で金メダルをとれたのもすごくよかったと思います。

藤本:北京オリンピックを経験したことは影響がありましたか?

三木:そうですね。北京オリンピックで予選は3位通過できたんですけど、決勝で転倒してしまったという悔しい思いがあったので、リベンジできたかなと思います。

藤本:ミラノ・コルティナオリンピックにかける思いをお聞かせください。

三木:3年後のミラノ大会では優勝を目標としています。まだ3年ありますので、これからもっと勝ちを重ねていって安定した強い選手になれるように頑張っていきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。

藤本:次は栗山英樹さんです。今日はコンサート楽しんでますか?

栗山:最高です!

藤本:ほんとですか?(笑) 音楽は結構聴かれるんですか?

栗山:聞きますけど、苦手です。

藤本:(笑)どうですか、今日のコンサートは?

栗山:見ながら感動していました。おじさんとしては、これだけ世界で活躍する若い人たちと会うことができて、結構、オレ感動しています。(会場笑)日本いけるぜ~! みたいな。

藤本:侍ジャパンは、振り返ってどんなチームだったか、お聞かせいただけますでしょうか?

栗山:今日、皆さんのお話を伺っていると、トップレベルで戦っているプレッシャーがあるんだろうなと思っていましたが、自分の競技を楽しんでいるという感覚を受けました。今回のWBCでも、日の丸のプレッシャーというよりも、いい野球をやるんだー!と選手たちは思っていましたね。

僕は、すべてのスポーツが手をつなぐときなんだなと思っているので、これからはひとり一人の選手を個人的に応援していきます。

藤本:栗山さんは今後どうされるんですか?

栗山:僕ですか? 実は僕、藤本さんと昔一緒にトレーニングやってたんですよ。ですから藤本さんみたいな俳優になっていきます。(会場笑)

藤本:負けませんよ(笑)。では最後に、長年野球界に貢献されている栗山さん、これから野球やスポーツが世の中に対して貢献できることは何だとお考えでいらっしゃいますでしょうか?

栗山:今回WBCを選手たちと一緒に戦って、一流の選手たちが本当に必死になる姿っていうのは、多くの人に元気をお届けできるんだと改めて感じることができました。ですから野球に限らず、これだけ若い人たちが人生をかけて命をかけてスポーツをやってくれてる姿を、我々はしっかり感じて伝えて、日本が元気になるように僕も全力でいきます。皆さんも、ぜひ頑張ってください。

藤本:続きましては、山下良美さんです。2022 FIFAワールドカップで史上初の女性審判員として選出されました。世界一の舞台で笛を吹かれたこと、振り返っていかがでしょうか?

山下:ワールドカップというフィールドに女性である私が立てるとは、そんな夢を追えるとは、そんな可能性があるとは、思っていませんでした。フィールドから見た景色は本当に素晴らしいものでした。スポーツの力、サッカーの力を強く感じました。

藤本:今日のコンサートはいかがでしょうか?

山下:東京オリンピック2020に審判員として参加したんですけれど、そのときのドキドキわくわく、緊張だったりとか、選手の情熱だったりとか、そういうものが再度呼び起こされました。やっぱりスポーツって素晴らしいな、スポーツって人の心を動かせるものなんだなというのを改めて感じました。

藤本:皆さんに伝えたいこと、また今後の活動についてお聞かせください。

山下:スポーツの中には、女性が活躍できる、女性が活躍すべき場所がまだまだありますし、可能性があると思います。私自身は今いただいている機会を継続できるように、目の前の一試合一試合を全力で取り組むことが、そこにつながっていくと信じています。これからも一試合一試合しっかり頑張っていきたいと思っています。

藤本:それでは、渡部暁斗選手です。レジェンドでいらっしゃいますけれど、ここまでトップを走り続けることができた原動力、モチベーションをお聞かせいただけますでしょうか?

渡部:ここまで長く戦い続けられた原動力の一つは、好奇心や探究心を持ち続けられたことかなと思います。競技の技術力や探究心などを持ち続けるのが、長く続ける秘訣だと思います。

藤本:今回のコンサートで若い選手に向けて伝えたいことはありますか?

渡部:伝えたいことはないですけど、ほんとにパワーをもらえますよね。若い選手たちの勢いをオーケストラの演奏と一緒に映像でみたりすると、自分の心がまた動かされて、まだまだ頑張ろうと思えたので、むしろありがとうございますという感じです。

藤本:これからの挑戦についてお聞かせください。

渡部:今、子育てに積極的に参加したり環境問題に取り組むようにしたりして、競技者として結果を出すこと以外の挑戦も少しずつ始めています。今までとは違うフィールドに入ると、自分の無力さをたくさん感じるのですが、そういう取り組みの中で、人間としても一回り大きく成長した姿でミラノ・コルティナを目指したいです。ミラノ・コルティナの会場となる場所は、私が初めてワールドカップで優勝した会場でもあって、もう一度一番高い所に立って、いい競技の締めくくりにしたいなというのが、私の目標です。

藤本:最後に、水田光夏選手です。射撃のパラリンピアンで、東京パラリンピック開催決定でパラスポーツに興味を持ち、17歳からビームライフル、2年後からエアライフルを始め、東京2020大会の代表選手になりました。数あるパラスポーツの中で、なぜ射撃を選んだのか、射撃の魅力、面白さ、見どころなどをお聞かせください。

水田:私は、パラリンピアンの田口亜希さんのお話を聞いて、射撃という競技の存在を知りました。射撃という競技は見る機会があまりないと思うんですけど、私は実際に見ることなく競技を始めてみました。射撃は、身体の余計な力をできるだけ抜いたリラックスした状態で銃を持って構えて、的に向けて弾を打っていく競技です。自分自身の身体の状態に意識を向けるということを練習でよくするのですが、その時間が日常生活であまりない時間だと私は感じています。そういうところが射撃をやっていて面白いところです。

藤本:東京のパラリンピックはいかがでしたか?

水田:初めてのパラリンピックで、楽しむことを目標にしていました。実際には自分自身のもてるパフォーマンスが発揮できなかったのかなという少し悔しい気持ちがあったんですが、選手村での生活など、普段できない経験ができて、すごく楽しかったです。

藤本:今後の目標をお聞かせください。

水田:来年のパリパラリンピックに向けて、まずは今年の世界選手権や国際大会がまだまだありますので、そこで自分自身のパフォーマンスをしっかり発揮できるように、引き続き練習を続けていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

アスリートトークが終わると、映画『シンデレラ』よりCourage & Kindness、そして「栄光の架橋」のオーケストラバージョンを2曲続けて演奏。東京2020大会で縁の下の力持ちとなって活躍したボランティアの皆さんの映像が流れ、つくづくオリンピックはいろいろな人たちの力があったからこそ成り立ったのだと胸が熱くなった。

続いては、アントニン・ドヴォルザークの「新世界より」第4楽章の演奏とともに、来年開催されるパリ2024大会を目指すアスリートたちの映像が流れ、早くも大会への期待が高まった。

そして二期会所属の8人のシンガーによるオリンピック賛歌、アンコールでは「栄光の架橋」のボーカルバージョンが披露され、オリンピックコンサート2023は幕を閉じた。

7月15日(土)には『オリンピックコンサート2023 in 長野』が、長野市芸術館メインホールにて開催される。

取材・文:咲田真菜
編集:彩川結稀

写真:オフィシャル提供

オリンピックコンサート2023

日時:2023年6月30日(金)
会場:東京芸術劇場コンサートホール

主催:公益社団法人 日本オリンピック委員会
後援:スポーツ庁

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