松竹ブロードウェイシネマ 第2弾『ロミオとジュリエット』

コラム・ニュース

オーランド・ブルームといえば英国の人気俳優だが、どことなく浮世離れした役を演じることが多いイメージがあった。そんな彼がまさかロミオを演じることになるとは……。2013年にブロードウェイで上演されオーランドが初めてブロードウェイの舞台に立った記念すべき作品、そして演出はあのデヴィッド・ルヴォーということなので楽しみに観た。

いきなりオーランドがバイクで登場してびっくり。そう、舞台こそ原作どおりイタリア・ヴェローナだが、現代に置き換えられた物語なのだ。中学校1年生で初めて観た映画『ロミオとジュリエット』でロミオを演じていたレナード・ホワイティングのイメージが強烈なので、オーランドの野性的なロミオはとても新鮮に感じた。そしてジュリエット役コンドラ・ラシャドがとにかくかわいい。

ただこの舞台、オーランドとコンドラの良さは際立つのだが、まわりを固める人たちの存在がいまひとつ薄かったのが残念なところだった。特にロレンス神父を演じたブレンド・カーヴァーの存在感が薄すぎる。この人こそ若いロミオとジュリエットが唯一頼れる人なのに、「本当に2人のことを思っている?」と感じてしまうような雰囲気があった。ラストだけは熱い演技を見せていたけれど、ロミオとジュリエットにとっての最後の砦なのだという存在感をもう少し表情で見せてほしかった。

とはいえ、全体的にとても満足できる舞台だ。東京・東劇でまだ上映されているので、ぜひ観てほしい。
いつもながら独特のカメラワークも見ごたえがある。

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