三越劇場へミュージカル「スコア!」を観に行ってきた。
この作品の脚本と音楽を担当したまきりかさんに、以前インタビューしたことがあり彼女の初期の作品である「スコア!」が再演されると聞いたときから
行かなくてはと思っていた。
再演にあたり、脚本もリニューアルされた天才数学少年アルゴと天才作曲少女カノンをめぐる物語。
ミュージカル好きなら誰でも知っているスター、岡幸二郎さんが物語の案内人フィボナッチとして登場する。
大人の出演者はたったの5人。子どもたちの力強い歌声にはびっくりした。未来のミュージカルスターが、彼ら、彼女らから出てくるのだろう。
まきりか作品の良いところは、ストーリーがシンプルで分かりやすいところ。「ああ、そうだよね。こういうことあるよね」「相変わらず、こういう教育ママっているんだ」と納得しやすい。
それなのに、スケールがとても大きい。「自分がなぜここに生まれ、ここに生きているのか」を問うなんて、勇気があるよなあ。
それなのに、しっかりまとめあげてしまうところが、彼女のすごいところなのだ。
私は子どもがいないけど「人間って、同じことを繰り返すようにできてるんだね」と妙に考えてしまった作品だった。