映画『キャッツ』 いよいよ本日公開!

「インタビュー・おすすめ舞台」

2020年1月24日(金)映画『キャッツ』が公開された。

アメリカで公開されると、思いがけず評判が悪く、一体どんな作品になってしまったのだろうと恐る恐るマスコミ向け試写会へ行ってみた。結論を言えば「一体どこが悪いんだろう…」と思い、舞台『キャッツ』を何度も観たことがある筆者は十分納得できる仕上がりになっていた。(以下、多少ネタバレあり)

物語はロンドンのゴミ捨て場を舞台に、ジェリクルキャッツ(人間に頼らず自由に生きる猫たちのこと)が、新しい人生を生きることが許される猫に選ばれるための舞踏会の様子を描いていく。舞台版では、さまざまな猫たちが歌とダンスで自分を表現していくのだが、映画版では人間に捨てられた子猫、ヴィクトリアの目線を通じて描かれている。

舞台版は最初こそ「さまざまな猫たちの生き方をお見せしよう」という言葉があるものの、次から次へと猫たちがパフォーマンスをして、瞬く間に物語が展開していく。そうしたことから「キャッツってすごいけど、物語の内容は分かりづらいよね」という声を聞いたことがあった。今回の映画版では、一匹の猫の目を通して描いている分、内容がとても理解しやすくなっている。実際に何度も舞台を観ている筆者でも「ああ、そういうことだったのか!」と発見できたこともあった。

ヴィクトリアを演じているのは、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサー、フランチェスカ・ヘイワード。他にもさまざまなジャンルで活躍しているダンサーたちが集う今回の作品で、ダンスシーンが大きな見どころだということは間違いない。映画ならではの場面転換で迫力あるダンスシーンが楽しめ、まるでロンドンの街に入り込んだような気持ちにさせてくれる。個人的にお気に入りなのは、スティーブン・マックレーが演じている鉄道猫・スキンブルシャンクスのシーン。舞台版とは違い、スティーブン・マックレーを中心に猫たちが華麗にタップを踏む迫力のあるダンスシーンとなっている。

そして映画版のために作曲された「Beautiful Ghosts」も素敵な曲に仕上がっている。ヴィクトリアのための曲が必要と考え、ボンバルリーナ役で出演しているテイラー・スウィフトとアンドリュー・ロイド=ウェバーによって制作された。この曲があることで、物語により深みが増したといっていいだろう。エンディングではテイラー・スウィフト自身が歌唱している。

舞台版『キャッツ』のエンディングで「猫は犬にあらず」と歌われる。当たり前じゃないかと思うかもしれないが、この歌詞の意味がこの映画を観ることで、さらに理解できたような気がする。

文:咲田真菜

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