2024年5月7日(火)に授賞式が行われる百想芸術大賞4部門ノミネート、第76回カンヌ国際映画祭、第28回釜山国際映画祭にも公式出品された韓国映画『ファラン(原題/オランダを意味する)』、『HOPELESS(英題)』が『このろくでもない世界で』の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定した。ソン・ジュンギが、裏社会で孤高に生きる男を演じ、圧倒的な存在感を放つ。
本作はある寂れた町を舞台に、継父からの暴力と貧困に喘ぐ18歳の少年ヨンギュと、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男チゴンの物語。傷だらけのふたつの魂が交錯した時、悲劇がさらなる悲劇を生み、彼らの運命は思わぬ方向へ走り出す。監督・脚本は、本作が初長編作品となるキム・チャンフンが手掛ける。
見事な脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会を頂けて感謝している」とソン・ジュンギは、その理由を語っている。
ヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン、長編デビュー作のキム・チャンフン監督というフレッシュなメンバーのなる。
このたび場面写真として、ソン・ジュンギのワイルドなビジュアルが公開された。
ソン・ジュンギがソン・ジュンギであることを消し去り、そこには裏社会の男に変貌を遂げたチゴンの姿がただ写っている。暗い部屋で眼光鋭くこちらを見据え、その瞳に生気は感じられず、虚無感を纏っていることが伝わってくる。薄汚れた顔には傷の跡もあり、闇組織に身を置く人間の悲哀さえも見て取れる。この役に懸ける彼の並々ならぬ覚悟がうかがえるカットとなっている。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」「太陽の末裔」で女性ファンを夢中 にさせて以来、常にトップスターであり続けたソン・ジュンギが、表情や声のトーンまで徹底的に変え、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切る。その渾身の演技と若手チームとの協働がカンヌ国際映画祭&釜山国際映画祭の公式出品へ導き、そして本年の百想芸術大賞<映画部門>に自身をはじめ、ホン・サビン、キム・ヒョンソ、キム・チャンフン監督がノミネートされる快挙に繋がったといえるだろう。
映画『このろくでもない世界で』
2024年7月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
公式HP:happinet-phantom.com/hopeless X:@hopeless_movie
2023年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123分/字幕翻訳:本田恵子/R15+
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