2022年12月23日(金)~12月25日(日)ウインクあいち 大ホールにて、2023年1月6日(金)~1月11日(水)東京芸術劇場 シアターウエストにて、舞台『オンディーヌ』の上演が決定した。
本作は、1939 年にパリのアテネ座で初演されたフランス語の創作劇で、ジャン・ジロドゥの代表作。 永遠の愛を信じて人間界に入った水の精オンディーヌと、騎士ハンスの悲恋を描いた名作で、その緊密な劇構造、洗練された台詞はこび、独創的なヒロイン像、そして人間への深い洞察など、絶賛を博した。
1954 年にはニューヨークでも、A.ヘップバーンのオンディーヌで上演され、外国演劇部門のニューヨーク劇評家賞を受賞している。日本では1958 年に劇団四季が初演し、今なお現代人のファンタジーとして、その戯曲が読み続けられている20 世紀屈指の古典劇。今回は言葉と音楽・ビジュアルを融合し、現代の詩劇として綴る。
主演・水の精オンディーヌ役を、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』ナウシカ役など歌舞伎界・若手女形として挑戦を続ける注目の中村米吉が勤める。
中村米吉 コメント
初めての歌舞伎以外の舞台。
森の中の清らかな水から初めて外に出るオンディーヌと、白粉と鬢付け油の香りする舞台から初めて降りた米吉がどう呼応していくのか、楽しみでもあり恐ろしくもありです。
歌舞伎の女方として演じる、というある種の趣向の一つとして終始せず、愛らしくて、哀しくて、そして何より美しい(ここが一番厄介かも?笑)、魅力的なオンディーヌとして舞台に生きていきたいと思っております!
中村米吉(なかむら・よねきち)プロフィール
1993年3月8日生まれ、東京都出身。五代目中村歌六の長男。
2000年7月歌舞伎座『宇和島騒動』の武右衛門せがれ武之助で父・歌六の前名を継ぎ、五代目中村米吉を襲名して初
舞台。 2011年から本格的に女方を志し、歌舞伎役者として歩み始める。2021年 第42回松尾芸能賞新人賞受賞ほか
受賞歴がある。
近作に、2021年 歌舞伎座 十月大歌舞伎 『天竺徳兵衛新噺』 小平次外伝のおまき役、2022年 京都南座 三月花形
歌舞伎『番町皿屋敷』お菊役、歌舞伎座 七月大歌舞伎 新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』ナウシカ役などがある。
2023年春には 新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』ヒロイン・ユウナ役にて出演予定。
『オンディーヌ』
作:ジャン・ジロドゥ
上演台本・演出:星田良子
企画・製作:アーティストジャパン
主演:中村米吉
【愛知公演】
日程:2022年12月23日(金)~25日(日)
劇場:ウインクあいち 大ホール
主催:サンデーフォークプロモーション / team Geki
【東京公演】
日程:2023年1月6日(金)~11日(水)
劇場:東京芸術劇場 シアターウエスト
主催:アーティストジャパン03-6820-3500
チケット一般発売は11月7日(月)より
【公式SNS】近日公開
ホームページ :https://artistjapan.co.jp/ondine2022-2023/
Twitter @aj_ondine
「ものがたり」
年老いた漁師夫婦の小屋に遍歴の騎士ハンスが一夜の宿を求めて訪れる。
ハンスにはベルタという婚約者がいるが、漁師の娘オンディーヌと恋に落ち、結婚を決める。実はオンディーヌは水の精である。水の精の王に「結婚は許すが、男が心変わりし、オンディーヌを裏切ると、男は死ぬ」と警告をされる。オンディーヌはハンスに王宮に連れて行かれるが、なじめず天衣無縫にふるまう。これを恥じたハンスは、かつての婚約者で王の養女であるベルタに心が戻り、ハンスの身の危険を予感したオンディーヌは自ら姿を隠す。ハンスとベルタの結婚準備中に、オンディーヌは魔物にとらえられ、水の精として裁判にかけられる。再会したオンディーヌを前にハンスは、オンディーヌへの真の愛に気づくのだが…