2026年4月25日(土)〜5月11日(月)に新国立劇場 中劇場にて、丸美屋食品ミュージカル『アニー』が上演される。
あらすじ
舞台は1933年、世界大恐慌直後の真冬のNY。街は仕事も住む場所もない人であふれ、誰もが希望を失っていました。そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいました。11歳の赤毛の女の子、アニー(下山夏永・牧田花/Wキャスト)です。11年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしています。
ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のハニガン(須藤理彩)に見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出しますが、すぐに警官に捕まって連れ戻されてしまいます。ふとしたきっかけで、大富豪オリバー・ウォーバックス(岡田浩暉)の秘書グレース(愛原実花)と出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになります。
前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、養女にしたいと考えますが、彼女は本当の両親のことが忘れられません。けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけてアニーの両親を探そうとするのですが、お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、なかにはルースター(赤名竜乃介)とリリー(浜崎香帆)という悪巧みをしている人物もいて・・・。
はたして、アニーは本当の両親を探し出すことができるのでしょうか?
本作は、1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカルだ。日本では1986年、日本テレビが主催で上演をスタートして以来、長年愛され続けている国民的ミュージカルとなっており、2025年で40年目を迎えた。2026年の春公演で、日本テレビが上演を始めて以来の累計来場者数が200万人に達する見込みだ。
都内で開催された製作発表後、ウォ-バックス役を演じる岡田浩暉さんにインタビューをすることができた。国民的ミュージカルで重要な役どころを担う意気込みについて語ってくださった。
――ウォーバックス役に決定した時のお気持ちをお聞かせください。
岡田:歴史のある大作への出演ということで、嬉しかったですし身が引き締まる思いです。「ウォーバックス役、どうですか?」と打診があった時、今やりたい役だと感じました。なぜかというと、ちょうど世の中の酸いも甘いも知る少し年配の役をやってみたいと思っていたからです。
――本日の製作発表会では、ウォーバックスの衣裳で登場されました。とてもお似合いだと感じましたが、初めて衣裳で登場された感想はいかがですか?
岡田:(演出の)山田さんと少しお話をさせていただく中で、ウォーバックスを演じるにあたっての方向性はこれでいいんだなと確認できました。そんな中で衣裳を着てメイクをして、立ち上がったものがこんな感じか…と見ることができたので、最初のステップは踏めたかなと思います。
――山田さんとお話をされたということですが、ウォーバックスを演じるにあたり具体的な役作りの考えがすでにあるのでしょうか?
岡田:僕の中で大体イメージはあったのですが、山田さんとお話をして方向性が間違っていないと確認し合えました。この作品で一番変わっていくのはウォーバックスだと僕は思うんですね。アニーはウォーバックスにとってお手本でもあるんです。もちろんアニー自身の物語ですけど、それだけでなくアニーの周りの人たちや社会がどう変わっていくか…ということを描いているミュージカルです。僕はウォーバックスが変化していく様がとても大事だと思っているので、そこをしっかり皆さんに届けないといけないと考えています。
――この作品は、アニーを演じる2人が魅力的なのは言うまでもないのですが、大人キャストの中でウォーバックスに感情移入する人も多いと思います。切ないシーンもありますので、岡田さんがどう演じていくんだろうとすごく楽しみです。
岡田:子どもたちにとっては明るい希望を持つアニーを見て楽しんで、大人たちはウォーバックスを見て未来を信じることや人としての在り方を再確認するところがあるかもしれませんね。観客の皆さんの年代によって刺さるところが違う作品なので、それがこれだけ長くこの作品が愛されているポイントの一つでもあると思います。だからこそ頑張らないといけませんね。
――製作発表会で、アニーを演じる下山 夏永(シモヤマ カエ)さんと牧田 花(マキタ ハナ)さんが『Tomorrow』の歌唱を披露してくださいました。岡田さんはそれを聴いて涙が出てきたとコメントされていましたね。
岡田:彼女たちが歌い出したらウルっときて、自分でもびっくりしましたね。
――改めて2人のアニーの印象をお聞かせください。
岡田:2人とも本当に聡明です。製作発表の前に控室でちょっとお話をしたのですが、屈託がないですし、すごく魅力的でいいアニーになるのではないかと思います。
夏永ちゃんのほうは舞台経験がないそうですが、のびやかなものを感じますし、花ちゃんもキラキラしたところを持ちつつ、押さえるべきところを押さえています。本当にかわいいんですけど、僕はそれに流されてはいけないなと思っています。アニーの2人は、もう一人の大人だと思って、油断しないようにしなくてはいけませんね。先ほど夏永ちゃん、花ちゃんと言いましたけど、できることなら夏永さん、花さんと呼びたいところです。
――今回、初参加が岡田さんだけで、他の方は昨年からの続投です。共演者の方々の雰囲気はいかがですか?
岡田:まとまりがいいですし、あったかい雰囲気があります。僕一人アウェイの中に入っていく感じが少しあるのかな…と思いましたが、全くなかったです。皆さん、気さくに話しかけてくださいましたし、写真も一緒に撮ってくださいました。「何回かこの役をやってたっけ?」と錯覚しそうになるぐらい、あたたかく迎え入れていただきました。
――ところで岡田さんは、アニーの中で好きな曲はありますか?
岡田:自分の持ち歌は勿論、『Tomorrow』も好きですが、『イージー・ストリート』も好きですね。ハニガンと弟のルースター、その恋人のリリーが悪巧みをして踊りながら歌うのが楽しくていいですよね。でもこの作品は本当に良い曲ばかりです。だからこそ長く皆さんに愛されているんでしょうね。
――改めてウォーバックスを演じるにあたっての意気込みをお聞かせください。
岡田: とにかくウォーバックスの心の移り変わりを大切に演じたいと思っています。アニーと初めて会った時に、ウォーバックスはアニーの物怖じしないところや媚びないところ、希望を決して手放さないところが好きだったと思うんです。そしてそれだけじゃなくて、幼い頃に目を輝かせていた自分や失ってしまった自分をアニーの中に見たのではないかと思います。
ウォーバックスは、冷徹で自己中心的なところがありますが、厳しい時代に自らを律して努力してきたからこそ一代で財を築いた成功者です。でも誰しも小さい頃のことを覚えているように、ウォーバックスもニューヨークの街に出たら昔のことを思い出したりします。そしてこの先の自分の人生に希望を見出しているかというと、そうではない。ウォーバックスが歌う歌にもありますが、漠然とこれでいいのかな…と思っているし、寂しさ、虚しさを感じていた中でアニーと出会いました。未来や希望を信じられる人として、ウォーバックスが自然に着地できるよう演じられたらと思っています。
――ウォーバックスとご自身で似ている部分はあると思いますか?
岡田:ありますよ! 僕もこれではいけないという思ったことがたくさんありますし、自分中心になってしまったこともあります。引っ張り出そうと思ったらいくらでもウォーバックスと重なる部分があるので「あの時の自分で演じてみたらいいんじゃないか」って思っているところがありますね(笑)。
――最後にファンの方に向けて、メッセージをお願いいたします。
岡田:この作品で、ウォーバックスと一緒に成長していきたいと思っています。アニーを演じる夏永さんと花さんをはじめとした皆さんと関わりながら、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。
■会場:新国立劇場 中劇場
■出演:下山夏永、牧田花(Wキャスト)、岡田浩暉、愛原実花、赤名竜乃介、浜崎香帆 須藤理彩 他
■演出:山田和也
■公演に関するお問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
■公式HP:https://www.ntv.co.jp/annie/
■東京公演主催/製作:日本テレビ放送網
■協賛:丸美屋食品工業
This website uses cookies.