2025年12月5日(金)~10日(水)パルテノン多摩・大ホールにて上演される舞台『キオスク』のメインビジュアルが解禁された。
オーストリアの人気作家ローベルト・ゼーターラーによるベストセラー小説を、作者本人が戯曲化した「キオスク」。ウィーンのタバコ店で働くことになった17歳の青年フランツの成長や、彼がウィーンで出会った愛するものを通して知る政治、世情と向き合う物語だ。
公開されたビジュアルは、フランツを演じる一色洋平が真っ直ぐ前を見つめているのが印象的だ。17歳の青年が、さまざまな大人たちとの関わりや初恋を通して、時代に翻弄されながら前を真っ直ぐ向いて懸命に生きていく姿を想起させる。
周りには、フランツに関わり影響を与えていく役柄を演じるキャスト陣があらゆる方向を向いて取り囲む。モノクロームで描かれた世界観は、作品の舞台となる1937年から38年の厳しいオーストリアの時代を表しているように見える。
戦後80年を迎えた2025年、本作を遠い異国の物語ではなく身近なドラマとしてとらえ、“いかに生きるか”“人と人との繋がり”とは…を考え、観客と舞台が共鳴する作品になると期待したい。
【あらすじ】
1937年、ナチスドイツが台頭するオーストリアのウィーンに、自然に恵まれた湖畔で母親と二人暮らしだった17歳のフランツがやって来る。母の経済的後ろ盾の男性が落雷事故で急死し、働きに出されたのだった。
フランツはキオスクの住み込み見習店員となり、母の知人である店主オットー・トゥルスニエクがさまざまな事を教え、自立の扉を開き、大人の世界へと導く。
また、店の常連客である精神分析学者フロイト教授との出会いは無垢なフランツにさまざまな影響をもたらし、教授は彼に人生を楽しみ恋をするよう忠告する。
ボヘミア出身で謎めいた女性アネシュカに心を奪われるフランツ。アネシュカは葛藤を抱えながら、激動の時代を生き抜く強さをもフランツに示す。また、遠く湖畔に暮らす母親はフランツからの絵ハガキが心の支えになる。
フランツにとって予期せぬオットー・トゥルスニエクとの別れ、そこで知るオットーの気骨ある生き様と葛藤、人生の岐路や不条理。人生に関する名言が印象的な最晩年のジークムント・フロイト。二人に影響を受けながら、フランツは時代の激動にのみ込まれるオーストリアのウィーンで青春の炎を燃え上がらせながら、厳しい世情の中、思いがけない経験を重ねていく…。
日程:2025年12月5日(金)~10日(水)
会場:パルテノン多摩・大ホール
作 ローベルト・ゼーターラー
翻訳 酒寄進一
演出 石丸さち子
出演 一色洋平 石黒 賢
壮 一帆 陳内 将 内田健司 小石川桃子
一路真輝 山路和弘
公式サイト:https://www.kiosk-stage.jp
先行予約 2025年9月21日(日) 10:00 <パルテノン多摩先行予約会員 予約開始>
一般発売 絶賛販売中!
チケット料金 ¥10,000(全席指定・税込)
チケット取扱い パルテノン多摩/イープラス/チケットぴあ
お問合せ先 パルテノン多摩共同事業体 042-376-8181(10:00~19:00休館日を除く)
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