2025年11月15日(土)~12月27日(土)世田谷パブリックシアターにて上演が決定している舞台『シッダールタ』の全キャストビジュアルが発表された。
■ストーリー
ひとりの男(草彅剛)が、世界の混沌の中で自身を見失い佇んでいる。友人のデーミアン(鈴木仁)は行動を促すが、彼は歩き出す道を見出せない。同僚のエヴァ(瀧内公美)の支えを受けながら思索の森に足を踏み入れ、やがて彼はシッダールタとなる。古代インドに生まれたシッダールタ(草彅剛)は、最高位のバラモン階級の子として生きている。その生活に疑問を抱き、より深い叡智を求めて、家を飛び出す。シッダールタについてきたのは、彼に魅了されている青年ゴーヴィンダ(杉野遥亮)ただひとりだった。しかしシッダールタは、修行の意味に疑問を抱き、修行の道を突き進むゴーヴィンダとも袂を分かち、俗世に下野する。やがてシッダールタは、美貌と知性と教養で確固たる地位を築いた高級娼婦・カマラー(瀧内公美)と出会い、性愛による快楽を体験する。さらには商売で富を得ることで、所有欲を満たす経験を覚えるが、それでも本質が満たされることはなく苦悩する。やがて彼は川で渡し守のヴァズデーヴァ(ノゾエ征爾)と出会い、彼の世界観に導かれていく。川の流れの中、シッダールタは別れたカマラー、自らの息子(中沢元紀)、かつて袂を分かったゴーヴィンダらと再会を果たし、自らにさらに深く問いかける。出会いと別れを繰り返し、この世界に絶望し、人生に迷っていたシッダールタが、悟りの境地にたどり着いた時に見えた景色とは―。その音とは―。
この度発表されたのは、男の友人デーミアンに、ドラマ「ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-」に出演するなど、注目作への出演が続く鈴木仁。シッダールタの息子に現在、連続テレビ小説「あんぱん」やドラマ「最後の鑑定人」で注目を集める中沢元紀。シッダールタの父に、昨年の世田谷パブリックシアター主催公演『セツアンの善人』にも出演の松澤一之。シッダールタに商売を教える商人のカーマスワーミに舞台『マライア・マーティンの物語』や『いかけしごむ』、『エウディリケ』に出演の有川マコト。古代インドの大河の渡し守ヴァズデーヴァに、劇団「はえぎわ」主宰で作・演出・出演を務めながらも、舞台『そよ風と魔女たちとマクベスと』など外部公演にも数多く出演するノゾエ征爾。
そして池岡亮介、山本直寛、斉藤悠、ワタナベケイスケ、中山義紘ら実力派俳優たちに加え、柴一平、東海林靖志、鈴木明倫、渡辺はるか、仁田晶凱、林田海里、タマラ、河村アズリと、類まれな身体能力と豊かな表現力を兼ね備えたダンサーたちも参集した。
本作は、ノーベル文学賞受賞作家であるドイツの作家ヘルマン・ヘッセの最高傑作「シッダールタ」の舞台化。演出を世田谷パブリックシアター芸術監督の白井晃、劇作を長田育恵、音楽を三宅純が担う。
実在する宗教家で仏陀と同じ名を持つ青年シッダールタと「現代を生きるヘッセ」に重なるひとりの男を草彅剛が務め杉野遥亮と瀧内公美が共演する。なお、兵庫公演の詳細も発表されたので、併せて確認してほしい。
【東京公演】2025年11月15日(土)~12月27日(土) @世田谷パブリックシアター
【兵庫公演】2026年1月10日(土)~1月18日(日) @兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【原作】ヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」「デーミアン」(光文社 酒寄進一訳)
【作】長田育恵
【演出】白井 晃
【音楽】三宅 純
【出演】
草彅 剛、杉野遥亮、瀧内公美
鈴木 仁、中沢元紀、池岡亮介、山本直寛、斉藤 悠、ワタナベケイスケ、中山義紘
柴 一平、東海林靖志、鈴木明倫、渡辺はるか、仁田晶凱、林田海里、タマラ、河村アズリ
松澤一之、有川マコト、ノゾエ征爾
【美術】山本貴愛 【照明】齋藤茂男 【音響】井上正弘 【映像】栗山聡之 【ヘアメイク】川端富生 【衣裳】前田文子【ステージング】平原慎太郎 【演出助手】加藤由紀子 【舞台監督】田中直明
【プロデューサー】大下玲美(世田谷パブリックシアター) 【世田谷パブリックシアター芸術監督】白井 晃
【宣伝美術】永瀬祐一 【宣伝写真】設楽光徳 【宣伝衣裳】堀井香苗 【宣伝ヘアメイク】川端富生、荒川英亮(草彅剛)
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