稲垣吾郎「何度観ても魔法にびっくりしちゃう」舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』4年目キャスト会見レポート

左から 大貫勇輔、稲垣吾郎、平岡祐太、市村正親(撮影:咲田真菜)

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TBSとホリプロが共同でプロデュースする舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が、今年7月でロングラン4年目を迎えた。

このたび新たにハリー・ポッター役として登場する稲垣吾郎平岡祐太、1年ぶりのカムバックとなる大貫勇輔、エイモス・ディゴリー、アルバス・ダンブルドア、セブルス・スネイプの3役を演じる市村正親が会見を行った。それぞれの役の衣裳で登場した4人(注:市村はダンブルドアの衣装で登壇)が、ロングラン4年目に向けた意気込みを語った。

最初にMCから、これまで2ヶ月におよぶ稽古期間を振り返った今の心境と改めて本作の見どころについて問われ、稲垣は「2ヶ月間仲間とともに稽古し、この劇場でお客様にお会いできるのを本当に楽しみにしております。見どころはたくさんありますが、何度見ても魔法がすごいですね。あとは親子や仲間の愛に深く感動させられるとても素敵な作品です。スタッフ・キャストの皆さんと力を合わせて素敵な作品を皆様にお届けしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします」と答えた。

稲垣吾郎(撮影:咲田真菜)

平岡は「演出家も変わりましたので、これまで観た方も4年目を観て新しい発見がある作品に仕上がっていると思います。見どころとしては、ストーリーが面白いというところです。僕たちが頑張るのは演技だと思っているので、そこにこだわって2ヶ月間みんなで作ってきました。それを皆さんに見ていただけるのが僕も楽しみです。よろしくお願いします」と語った。

平岡祐太(撮影:咲田真菜)

1年ぶりのカムバックとなる大貫は「1年ぶりに客席から観させていただいて、感動して何箇所も涙を流してしまいました。稽古場そして劇場稽古も経て改めて思ったのは本当によくできた舞台で、総合芸術だと思いました。魔法はもちろんのこと、家族、友情、成長の話、本当に全ての世代の人たちの胸に突き刺さるものがあると思います。ここにまた戻って来られることを本当に嬉しく思っています。ありがとうございます」と満面の笑顔で答えた。

大貫勇輔(咲田真菜)

ダンブルドアの衣裳がぴったりハマっている市村は「30年前だったら僕もハリーをやっていたかもしれないなと思っております」と冒頭で笑わせ「今回はダンブルドアとスネイプ先生そしてエイモスと非常に重要な役柄を演じさせてもらっております。スネイプ先生もダンブルドアも人気のある役なので、うちの子どもが喜びました。3役を演じるので、どこに僕が出ているのか、見つけるのも楽しみではないかと思います。僕たちのハリー・ポッターをぜひ観に来てください!」と意気込んだ。

市村正親(撮影:咲田真菜)

ハリーポッター役を演じて難しかったところを問われると、稲垣は「魔法使いを演じるのは初めてなので、2ヶ月間で修行して魔法を覚えましたが、それが本当に大変だったなと…。ね! 平岡くんはどう? 魔法のほうは」と突如平岡に話をふると「簡単にできるものじゃないと思いましたね。2ヶ月間の稽古を終えてできるようになるものです。ご覧になられる方はびっくりすると思います」と答えた。「知っているのに、何度観てもびっくりしちゃうんだよね」と稲垣が返し、舞台上で繰り広げられる魔法への期待値が上がる。

稲垣吾郎、平岡祐太(撮影:咲田真菜)

ハリー・ポッターを演じる上で、一番大切にしていることを問われた平岡は「ハリー・ポッターは、世界中で上演されて、演出が統一されている部分もありますが、それでも演じる人によってハリー・ポッターの世界観が変わるのが本当に面白いです。今回もハリー・ポッターが3人いますけど、みんな違いますし、それぞれのハリー・ポッターを作ろうと日々稽古してきました。組み合わせによって見えてくる世界が違うので、そこを楽しみにしていただきたいと思います」と答えた。

1年前の千秋楽で「カムバックしたい!」と言っていた大貫は、実際にカムバックが決まった時の気持ちを聞かれ「(ガッツポーズをして)よっしゃーっ!て感じでした。また戻れる!!みたいな。ハリー・ポッターの大ファンで、まさかハリー・ポッターになれるなんて思ってもいなくて、それを無事に果たした後、また(舞台に)立てるのは本当に幸せなことだと思っています」と語った。

3役を演じる市村に対し、一番好きなシーンを聞くと「エイモスの役も重要ですが、スネイプとダンブルドアが素敵な役だなと思っています。特にダンブルドアは、ハリーにとってはお父さんのような存在で、ハリーの息子のアルバスはもしかすると孫に見えてるかもしれない。いろいろ複雑な親子関係があるので、その辺を見てもらえるのが一番いいかなと思っています。(稲垣)吾郎ちゃんに『完璧ということはない』というせりふがいいですねと言われました。せりふの量は少ないですけれども、中身の詰まったものが多いので、僕ぐらいのキャリアがないとできないかな」と答えると、間髪入れずに稲垣が「おっしゃるとおりです!!」と返し、一同を笑いに包んだ。

市村は「僕のしゃべるせりふは本当にいいせりふが多いです。特に『苦しむことは呼吸するのと同じくらい人間的なことだ』というのは、苦しみたくないけど苦しむことが生きることだという深いせりふだと思っております。それと同時に愛情で目が見えなくなってはいけないという、これも自分の中で突き刺さる言葉です。愛があるからと言って、優しいだけではなく厳しさを持たなければいけないんだということを教えてくれるせりふです。僕自身も言っててグサッときております」と締めた。

最後に登壇者から一言ずつ、舞台を楽しみにしている方へのメッセージが届けられた。

稲垣:いよいよ初日を迎えます。この広い劇場で、ひとり一人お客様と心を通わせながら、響き合わせながら、魔法の世界を一緒に体感できることを楽しみにしておりますので、ぜひ劇場でお待ちしております。よろしくお願いいたします。

平岡:ハリー・ポッターの世界観に熱狂して帰っていただけたらなと思っております。そのためにすごく稽古してきました。ぜひ劇場へ来て体感して帰っていただけたら幸せです。よろしくお願いします。

大貫:1年ぶりに観て、もちろん1年目も2年目も3年目も観てきたんですけど、4年目を観ていて新たな気づきがあって、そこに僕は驚いたんですよ。なんて深い儀曲なんだろうと。演出でさらにブラッシュアップされて、また3年目とは違う演出がところどころあります。僕もハリーとして生きていくときに、ここのシーンでこんな風に思うんだという気づきがあり、それが面白くてしょうがないです。今までたくさん観てきた方がいると思いますが、そういう人たちにも楽しんでいただけると思いますし、もちろん初めて観る人たちにも楽しんでもらえると思います。たくさんの人に見に来てもらえたら嬉しく思います。よろしくお願いします。

市村:過去に2度ほど客席から拝見しましたが、舞台の上に立ってみると本当にびっくりする、玉手箱みたいな感じで、いろんな驚きが集まっていて、こんなに楽しいお芝居はないと思います。おまけに親子の愛のテーマですので、びっくりと愛をお届けしますので、ぜひ劇場にいらしてください。

左から 大貫勇輔、稲垣吾郎、平岡祐太、市村正親(撮影:咲田真菜)
目次

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』公演概要

[日程]上演中~2026年1月31日(土)
[会場]TBS赤坂ACTシアター
[上演時間]3時間40分※休憩あり
【主催】TBSホリプロ ATG Entertainment
【特別協賛】東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社
With thanks to TOHO
In association with John Gore Organization

■7月以降の出演キャスト
ハリー・ポッター:稲垣吾郎/平岡祐太/大貫勇輔
ハーマイオニー・グレンジャー:酒井美紀/松井玲奈/奥村佳恵
ロン・ウィーズリー:ひょっこりはん/上山竜治/関町知弘
ドラコ・マルフォイ:内田朝陽/姜暢雄/渡辺邦斗
ジニー・ポッター:白羽ゆり/安藤聖/吉井怜
アルバス・ポッター:藤田ハル/福山康平/佐藤知恩/原嶋元久
スコーピウス・マルフォイ:浅見和哉/久保和支/大久保樹
嘆きのマートル:出口稚子
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:倉澤雅美
デルフィー:乃村美絵/高山璃子/野邑光希
組分け帽子:尾尻征大
エイモス・ディゴリー/アルバス・ダンブルドア/セブルス・スネイプ:間宮啓行/市村正親
マクゴナガル校長:岡まゆみ/白木美貴子
秋山和慶/荒澤恵里奈/浅野郁哉/チョウヨンホ/古沢朋恵/半澤友美/隼海惺/肥田野好美/久道成光/星郁也/石原健太郎/加茂享士/柏村龍星/肥塚綾子/小結湊仁/黒田陸/馬屋原涼子/森田万貴/小川希/岡直樹/織詠/大竹尚/坂入美早/篠原正志/田口遼/髙橋英希/手打隆盛/上野聖太/薬丸夏子/横山千穂

ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎

※各キャストの出演時期の詳細については公式サイトをご確認ください。

公式サイト:https://www.harrypotter-stage.jp

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