2025年9月22日(月)~9月28日(日)、11月7日(金)~11月16日(日)に東京芸術劇場プレイハウスにて、パルコ・プロデュース 2025『ヴォイツェック』の上演が決定した。
ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナー(1813~1837)が遺した未完の戯曲『Woyzeck』は、時代を超えて様々な形で解釈され、観客に新たな驚きと感動を与え続けてきた。今回の脚本は、2017年にロンドンのオールド・ヴィック劇場で上演され、高い評価を集めた、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でその名を知られる劇作家ジャック・ソーンが翻案を手掛けたバージョンとなる。
彼の手によって現代にアップデートされた今回の『ヴォイツェック』は、過去のトラウマと自身の心の闇と闘いながら生きるヴォイツェックの姿を通じて、現代社会の様々な問題を浮き彫りにし、内面的な葛藤に直面する現代人の姿を映し出す。
本作の演出を手掛けるのは、2018年より新国立劇場の芸術監督を務める小川絵梨子、主演ヴォイツェック役は森田剛が務め、様々な演出家のもと難役を演じてきた森田が、初の小川演出作品で暗い過去に苦しみながらも愛を求めるヴォイツェック役に挑む。
ヒロインのマリー役を演じるのは、ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』(PARCO&CUBE produce)や舞台『台風23号』など話題作への出演が続く伊原六花、ヴォイツェックの母親とマギーの二役には、舞台『Bug Parade』や『て』、映画『じょっぱり-看護の人 花田ミキ』、ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』や連続テレビ小説『虎に翼』に出演の伊勢佳世、ヴォイツェックの同僚アンドリュー役には、前川知大主宰の劇団イキウメに所属し近年は、『ずれる』、『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』、『Le Fils 息子』などに出演、舞台を中心に活躍する浜田信也。
大尉役に舞台『ストレンジラブ』やドラマ『コンシェルジュの水戸倉さん』、日本アカデミー賞受賞作『侍タイムスリッパー』にも出演の冨家ノリマサ。医者役にミュージカル『イリュージョニスト』や舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』(パルコ・プロデュース)などに出演し、来年はミュージカル『ジキル&ハイド』が控える栗原英雄が決定した。
<小川絵梨子 動画コメント>
<キャストコメント>
森田剛
19世紀前半の戯曲ですが根底には純粋な愛をテーマにしていて、現代に置き換えてもリンクする部分があると思います。痛みや苦しみを抱き、自分と向き合うヴォイツェックという人物に対して理解できる部分がたくさんあるので、舞台で表現することが今から楽しみです。演出される小川絵梨子さんと初めてご一緒するのも楽しみです。ぜひ劇場へ生のお芝居を観にきてください。この作品を通じて何か感じること、救われることがあると思うので、きっと多くの方たちに共感していただけると思います。
伊原六花
小川絵梨子さん演出の舞台は何度も拝見し、いつかご一緒できたらと願っていました。なので今回、参加出来ると聞いた時はとても嬉しかったです。まだ翻訳台本を読んだだけですが、このヴォイツェックを森田さんが、この登場人物達を素敵なキャストの皆さんが……と想像するとワクワクが止まりませんでした。小川さんの演出をうけて、自分の中で未知なる発見をするかもしれません。沢山の期待を胸に、稽古に挑みたいと思っております。
伊勢佳世
出演のお話をいただいた時、自分の役を責任をもって表現できるのか、すごく悩みました。ですが信頼する小川絵梨子さんが演出し、この素敵な出演者の皆様との作品作りは、きっと面白い舞台になるんだろうな、とも思いました。お金さえあれば…という現代にも通じる問題。どんな作品を立ち上げられるか、私自身も熟慮しながら、稽古に挑みたいと思っております!
浜田信也
社会によって個人の尊厳が奪われ、人への共感が欠如していく様子が、ヒリヒリと息苦しさをもって描かれた作品です。楽しく笑って観られる作品ではないかもしれませんが、この作品が問いかけてくる問題を観に来てくださった皆さんと共有出来たら、一つの希望になると思います。いつも客席から見ていたステキな方々とご一緒出来る事が、緊張しつつもとても嬉しく光栄です。答えの出ない問題を、最後まで皆さんと一緒に考え続けたいです。
冨家ノリマサ
この名作と言われる『ヴォイツェック』に出演が決まり、嬉しさと共に沸々とする気持ちが入り混じっております。頂いた役も、小手先では到底敵わないことを原作台本を読んで理解出来るので、僕にとっては挑戦です。演出の小川絵梨子さんをはじめ、主演の森田剛さん他全キャスト”はじめまして”のカンパニーで、この作品がこの先どうなって行くのか? 今から楽しみでしょうがない。観て下さるお客様とこの作品を同じ空間で共有する日を楽しみにしています。
栗原英雄
今は正直言って、とても大変な戯曲を引き受けてしまったなぁと。しかし、それを上回る程の小川絵梨子さんが演出する事への期待と喜びの中に居ます。主演の森田さんや初めての方々との共演にワクワクしております。作品の持つ力強さ、メッセージをお伝え出来るよう精進します。皆様劇場でお会いしましょう。
パルコ・プロデュース 2025『ヴォイツェック』公演概要
原作=ゲオルク・ビューヒナー
翻案=ジャック・ソーン
翻訳=髙田曜子
こんにちは、エンタミーゴ編集部 さん

上演台本・演出=小川絵梨子
出演=森田剛 伊原六花 伊勢佳世 浜田信也/中上サツキ 須藤瑞己 石井舜 片岡蒼哉/冨家ノリマサ 栗原英雄
日程=2025年9月22日(月)~9月28日(日)
2025年11月7日(金)~11月16日(日)(リターン公演) 会場=東京芸術劇場 プレイハウス
地方公演
岡山/岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場 10月3日(金)〜5日(日)
広島/広島JMSアステールプラザ 大ホール 10月8日(水)・9日(木)
福岡/J:COM北九州芸術劇場 大ホール 10月18日(土)・19日(日)
兵庫/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 10月23日(木)〜26日(日)
愛知/穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 10月31日(金)〜11月2日(日)
公式HP=https://stage.parco.jp/program/woyzeck/
ハッシュタグ=#ヴォイツェック
公演に関するお問合せ=パルコステージ 03-3477-5858 https://stage.parco.jp/
企画・製作=株式会社パルコ