2026年3~4月東京・大阪・福岡にて、ミュージカル『破果パグァ』の上演が決定した。2024年3月に韓国で初演を迎え、演出イ・ジナ(『ジーザス・クライスト・スーパースター』他)、⾳楽 イ・ナヨン(『Next To Normal』他、台本 チャン・へジョン、イ・ジナら実力派クリエイターが集結し、観客の心を揺さぶる傑作として大きな反響を呼んだ韓国発の話題のミュージカルが、日本で初演を迎える。
本作は、韓国文学史上、前例のない“60代女性の殺し屋”を主人公に据え、ベストセラーとなった小説『破果』(著:ク・ビョンモ)を原作としている。斬新で切なく、そして力強い物語がミュージカルとなった。
【あらすじ】
人生のほとんどをプロの暗殺者として生きてきた爪角(チョガク)。超一流の暗殺者であった彼女も年を重ね、身体の衰えから引退を決意する。 今まで守るべきモノを作らず独りで生きてきたが、捨てられていた老犬や心を開いて接してくる近所の家族など気がつけば守りたいモノができていた。喜怒哀楽とは無縁の孤独な人生を送るつもりが、他人の痛みを感じるようになり、いつしか心にぬくもりを求めるようになっていく…そんな中、過去の記憶から突如現れた、爪角に復讐を誓った者が現れ、心を許した近所の子供を連れ去った…人生で初めて誰かのために戦うことを決意した彼女に待ち受けるものとは?!
主演の女殺し屋「爪角(チョガク)役には、花總まりが決定。多数のミュージカルに出演し、多様な人物を演じてきた彼女が、今回初めての殺し屋役で、激しい殺陣・アクションに挑戦する。
かつて家族を殺した「爪角」に復讐を誓う青年「トゥ」役には、同じくミュージカル界の第一線を走り続ける浦井健治の出演が決定。花總と浦井は本作が初めての本格ミュージカルの共演となる。そのほか、中山優馬、熊谷彩春のほか、武田真治ら個性豊かな出演者陣が華を添える。
日本版演出は、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』 NHKドラマ10 『宙わたる教室』などTVドラマのほか、音楽劇『精霊の守り人』、舞台『浪人街』等舞台の演出も手掛ける一色隆司が担当。そのほか、公演概要、出演者、スタッフ等の詳細は、後日発表となる。

【コメント】
花總まり:爪角(チョガク)役
私が殺し屋⁈まさかそんなオファーがくるとは思っていなかったので、驚きましたが、人物像を読んで是非演じたい!即答でした。熟すことなく腐った果物「破果」の様な人生と感じていた彼女の心の変化、生き様を精一杯演じたいと思います。なんとアクションもあります。私の新たなチャレンジ、是非観にいらして頂けたら嬉しいです。劇場でお待ちしております。
浦井健治 :トゥ役
やがて消える全てのものへの賛辞。この作品がメッセージとして心に問いかけてきたのは、消えることの真意と、人の中に残るものの“尊さ”でした。有限だからこその、真っ直ぐな刹那。年を取るという人生の挑戦にどう立ち向かうべきか。その問いを、作品の中で共感に変える凄みです。愛した人の死後、人生の喜怒哀楽を無視して生きてきた人生は、もしかしたら、それこそが、愛の形の一つとも言えるのかもしれない。。そんなことも考えてしまいます。 そして何よりも、今回、花總さんと共演させて頂けること、心から嬉しく思いますし、激しい格闘、銃撃戦、武器アクションが見どころなので、どう対峙していけるのか、今から楽しみで仕方ありません。
中山優馬:ユン役
殺し屋という一見全く理解不能な領域の中で、何故か理解できてしまう人間の心の瞬間の数々。歪んだ愛の形に胸が締め付けられると共に好奇心をそそられます。自分の中に住む生に対する執着、死に対する未知の興味、残酷なまでに冷徹な一面を探し出して、ユンというキャラクターに血を通わせて行きたいと思います。大変スリリングな描写もたくさん出てきます。音楽、アクションと共にどんな世界に出会えるのか、楽しみで仕方ありません。素敵な先輩方とご一緒させていただけることに感謝し、精一杯努めたいと思います。
熊谷彩春:若い爪角(チョガク)役
この度、韓国ミュージカル『破果』の日本初演に参加させていただけることを、大変光栄に感じております。私が演じさせていただくのは、後に伝説的な殺し屋「爪角」と呼ばれることになる主人公の若き日の姿です。冷酷な殺し屋としての運命を前に、人間らしく葛藤する若き日の爪角の内面を繊細に表現できるよう、全力で向き合ってまいります。本作は緻密な心理描写だけでなく、迫力あるアクションシーンも見どころとなっています。出演が決定して以来、アクションの特訓にも取り組んでおり、皆様に『破果』の世界観をお伝えできるよう頑張りますので、ぜひ劇場にお越しください。
武田真治:リュウ・カン博士 二役
韓国発のアクションもの? このメンバーで? どんな作品なのか全然想像つかないでしょ? はははははっ! だから挑戦してみたいなと。新たな出逢いの中で、また新たな自分を発見できそうな予感しかしておりません。ご期待ください!!
<演出>一色隆司
悲哀に満ちた女性殺し屋を花總まりさんがチャレンジする…これまでのミュージカルとは全く違い、アクションも満載で今まで見たことのない「花總まり」を皆さんにお届けしたい!ここからこの作品はスタートしました。素晴らしい音楽に切なくもダイナミックなストーリー、そして、素晴らしい共演者やスタッフに囲まれて、皆さんの心に残る作品を目指したいと思います。閉塞感が漂う世の中に一筋の光が射すような、そんなヒロインの生き様を、ぜひ劇場にて見届けてください!
ミュージカル『破果パグァ』 公演概要
【出演】
花總まり 浦井健治
中山優馬 熊谷彩春 武田真治
【翻訳・訳詞】
高橋亜子
【演出】
一色隆司
【音楽監督】
甲斐正人
【公演日時・会場】
2026年3~4月 東京・大阪・福岡 にて
※そのほかの情報は後日発表
公式HP: https://musical-pagwa.jp/
公式X: @musical_pagwa
Original work Gu Byeong-mo’s novel “HAKA 破果”
Script & Lyrics by Hyejeong Jang, Gina Lee Music by Nayoung Lee
Original Production by PAGE1
主催:ミュージカル『破果』 製作委員会